2021.11.19
店舗やホテルなど、接客・サービス業においては、スタッフ同士の遠隔コミュニケーションの効率化がお客様の満足に直結します。そこで有用なのが、「音声グループコミュニケーション」です。今回は、接客・サービス業でどのような活用ができるのかをご紹介します。
接客・サービス業では、次のような課題があります。音声グループコミュニケーションは、これらの課題すべてを解決することができ、コミュニケーションを円滑にします。
・店舗・施設内にいるスタッフへの連絡をスムーズに行いたい
・館内放送を業務連絡として使用したくない
・混雑時やトラブル時の対応をスムーズにし、お客様満足度を向上させたい
・通信費のコストを抑えたい
音声グループコミュニケーションがどのように活用できるのかをご紹介します。
音声グループコミュニケーションは、一度に全員に発信でき、受ける側は着信ボタンを押すことなく、作業中でもハンズフリーで通話が可能です。そのため館内放送の代わりにもなり、お客様からの問い合わせ内容の連絡や、応援依頼も即時で行えます。
管理マネージャーがスタッフの会話を聞きながら、全体の状況を把握し迅速に指示を出すことが可能です。話した会話の後追いや確認もテキスト化や履歴の再生機能により、お互いに手間をかけずに、確実な対応が可能になります。
音声グループコミュニケーションにかかる費用は、利用料と携帯電話のデータ通信費用のみで、通話料はかかりません。従来の無線機やインカムのような専用機のレンタルコストや初期投資は不要です。普段使い慣れたスマホベースの操作により使い勝手も向上します。
ここで、実際に音声グループコミュニケーションが接客・サービス業でどのように活用されているのか、実例をご紹介します。
ある広い店舗が売りの大型量販店では、PHSと専用のインカムの2台をスタッフが利用していました。インカムの故障の多さや修理コストがかさむ点、PHSの1対1のコミュニケーションしかできない点が課題でした。
音声グループコミュニケーション導入後、一斉発信により、全スタッフに同時に情報共有できるようになったため、コミュニケーションの効率化とスピードアップが実現しました。特に商品の配送スタッフと店舗スタッフとのコミュニケーションが容易になったことの効果は大きいものでした。
またスタッフは、所持する機材がスマートフォン一つになったため、負担が軽減したのもメリットです。
あるスーパーマーケットでは、人手不足と非効率な接客応対が課題でしたが、スマートフォンを導入しても課題は解決せず、お客様満足度も変わりませんでした。
音声グループコミュニケーション導入後は、商品の問い合わせが入ったときやレジの混雑時の応援要請の際などに、店内のスタッフを探す時間などの無駄な時間を削減できるようになりました。それにより、本来必要なお客様対応の質が上がり、お客様満足度アップにつながりました。
また、離れている複数名のスタッフへ同時に指示をしたいときも、一度に行うことができるので、スピーディーに情報共有ができるようにもなりました。
実際、店舗スタッフからは、上司や部下とのコミュニケーションが良くなった、連絡事項がスムーズに行き渡るようになった、などの声も挙がっています。
音声グループコミュニケーションは、接客・サービス業におけるグループコミュニケーションを効率化し、利便性を高めるのに有効なツールといえます。接客・サービス業のコミュニケーションに課題を感じている場合には、大いに検討の余地があります。