更新日:2020.08.07
納品とは、商品を顧客に届けることです。検収とは、納品された商品が要求仕様どおりで、欠損や数量などに間違いがないことを確認するものです。
したがって、納品書は商品の提供側が、検収書は商品の受領側が発行する書類です。それぞれについて、以下に説明します。
<納品書>
商品を納入する際に、顧客(納入先)に提出する、商品の明細が記載されている書類です。一般的な記載事項として以下のような内容があります。
なお、納品書は税務上必須の書類ではないため、保管の必要性はありません。会社によっては、納品書を発行しないところもあります。
・納品日
・宛名(納品先の正式名称)
・発行元の正式名称と住所
・担当者の捺印
・納品した物品の名称、単価、数、合計金額
<検収書>
納入された商品が要求仕様を満たしており、数量や種類が正しく問題ないことを、発注した側が確認したことを証明する書類です。通常、検収書の発行をもって、納品が滞りなく完了したことになります。また、いったん検収書を発行すると、例外的な場合を除いて、以降は納品物に関するクレームを主張しないということを相手に伝えたことにもなります。
検収書と類似したものとして受領書があります。しかし、受領書は「商品を確かに受け取った」ことを証明するに過ぎません。後からトラブルが発生しやすい商品(ソフトウェアやWebサイト、オーダー商品をはじめとした特注品など)については、後日のクレームを避ける意味からも検収書を受け取るようにしましょう。