『RICOH Contract Workflow Service
クラウドサイン連携オプション』開発者インタビュー
2020年7月より提供中
企画/開発担当者に、『RICOH Contract Workflow Serviceのクラウドサイン連携』の商品誕生秘話を聞かせていただきました。
弁護士ドットコムさんとの初顔合わせはリモートで実施され、その後は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言に入ってしまったため、商品のリリースまで、両社のお打合せ、リコー社内の打合せ、お客様へのインタビューを含め、すべてリモート実施されました。
そのため今回の対談が初対面となり、名刺交換からスタートしたインタビューとなりました。


本商品は、リコーが推進するトレードエコシステム事業の中の「企業間トレード領域」に位置します。
法務業務の効率化や契約情報の一元管理を実現する法務支援クラウドサービス「RICOH Contract Workflow Service(以後「CWS」と記載)」に、弁護士ドットコムが展開するWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」を連携することで、企業間取引のDXを実現します。
企画
株式会社リコー
デジタルビジネス事業本部トレードエコシステム事業統括室
CWSプロダクトオーナー
村山 緑

私は、いまだに”紙”が中心となっている”契約書”に着目し、約1年前からの検討を進めてきました。
最初に、中小企業のお客様を訪問して、電子契約に関するお話をお聞きしました。契約書を利用するのは、大企業との取引のケースが多いこと、そして、中小企業のお客様は、契約の電子化には前向きであるものの取引先(大企業)の意向に従うしかないということがわかりました。また、中小企業間の取引では、注文書/請書が利用されるケースが多いこともわかりました。
この活動から、中小企業の契約のデジタル化のためには、大企業から進めなければならないという道筋が見えてきました。
企業間取引のデジタル化は、大企業のみならず中小企業のお客様へのお役立ちも考えておりますので、中小企業のお客様にもフィットする電子契約を検討し、操作性や値ごろ感、さらに法的専門性を持った会社ということで弁護士ドットコムのクラウドサイン事業部に声をかけさせていただきました。
弁護士ドットコム様
弁護士ドットコム株式会社 クラウドサイン事業本部
アライアンスビジネス部 新規事業開発&アライアンスチーム
アライアンスPM
三科 友理香 氏

スタートは、 2020年 3月中旬です。私自身は 2回目の打ち合わせから参加しています。
最初に顧客価値を明確にするため、クラウドサインのお客様にヒアリングを実施して、 企業法務が電子契約を進めるための検討ポイントとユースケースごとのワークフローを固めていきました。
当初リコー側からは、クラウドサインで締結した契約書を CWSに “保管 ”することから始めたいという申し出がありましたが、電子契約の依頼と保管をセットにした方が、顧客価値がアップするという提案をさせていただきました。
クラウドサイン APIは、開発しやすいようにシンプルなインターフェイスにしていますので、SaaSの連携は 40以上、基幹システム連携の実績も豊富です。今までの経験を踏まえて、今回の共同開発は「お互いに困ったことがなかった」というのがとても印象的です。お互いのドキュメントがしっかりしていたことが、成功のカギだったと思います。
開発
リコーITソリューションズ株式会社
EIM事業部 EIMビジネスセンター サービス開発室
CWS開発PM
福島 丈博

CWSの開発部門としては、 2020年 1月頃からクラウドサインの API調査を始めました。とてもよく考えられている作りで、シンプルで使いやすかったです。おかげで、開発期間が短く済みました。
私は鹿児島で仕事をしているため、お客様と直接お話しする機会が少なかったのですが、今回のプロジェクトでは、コロナ禍で全員がリモートだったため、お客様へのインタビューの際に何度か参加させていただき、お客様の想いに触れることができました。
企画や営業の仲間を介してでは、伝わりにくかった、お客様の背景や経緯、そして熱意が伝わってきて、自然と優先度が見えてくるという貴重な体験をしました。
すべてがリモート

リコーはもちろんのこと、先進的な会社である弁護士ドットコムにとっても、お客様へのヒアリングを含め、すべてをリモートで行ったのは初めての試みとなりました。
これまでは「対面しないと仕事ができない」という風潮がありましたが、今回のことで、“できる”自信が持てました。
移動時間の節約はもちろん、そもそも拠点が遠くて打合せへの参加は難しかった福島さんが、お客様と直接お話しできるチャンスが生まれたというのはニューノーマルを感じる良い経験となりました。
今後の成長

CWSもこれで完結することなく、さらなるお客様価値を追求していきます。また、契約を締結された相手のお客様へのお役立ちの中にクラウドサインの利用も考えていきたいと思っています。
インタビューを通して、言葉の端々で当時の大変さが伝わってくるものの、全員の気持ちは「お客様に価値あるものを、少しでも早く届けたい」という想いで一致しており、直面する課題に対して非常に前向きに取り組まれていたことが窺えました。
お互いを尊重し、価値を最大限に引き出した努力の結果が『 RICOH Contract Workflow Service クラウドサイン連携オプション』というカタチになりました。まだまだお客様と共に成長を続けます。
ぜひ今後の成長をお楽しみに!