『RICOH Cloud OCR for 納品書[企画編]』開発者インタビュー
2020年3月より提供中
企画担当者に、『RICOH Cloud OCR for 納品書』の商品誕生までの道のりを聞きました。
トレードエコシステム事業統括室
トレードソリューション企画グループ
田村 りつ子
本商品は、リコーが推進するトレードエコシステム事業の中の「企業間トレード領域」に位置します。
「RICOH Cloud OCR for 納品書」は、紙の納品書を文字データ化するクラウド型AI帳票認識OCRソリューションです。
リコー独自の帳票解析技術と画像処理技術を搭載したAI(人工知能)が、事前の帳票を定義せず納品書に記載された納品日、仕入元企業名、商品コード、商品名、数量、金額などの情報を自動認識し一括データ化します。
『RICOH Cloud OCR for 納品書』とは
『RICOH Cloud OCR for 納品書』とは
“紙”を主体とするビジネスを展開してきたリコーだからこその使命
ここ数年で社会のデジタル化は想像を超えるスピードで進んでいます。
電車に乗ってまわりを見回せばほとんどの人がスマートフォンを触り、遠くに住む友人とコミュニケーションをとったり、店に行かずともショッピングをすることができます。
一方で、会社となるとなかなかデジタル化が進まず、紙と手作業が多く残されているのが現状です。
ご存じの通り、リコーはこれまで複合機のような紙を扱うビジネスを主体としてきました。そんな我々が、いままさに紙でお困りのお客様に対して、紙からデジタルへの移行からお手伝いをすることは使命であると感じています。
はじまりは、お客様の声
2019年 3月当時、先発商品としてRICOH Cloud OCR for 請求書が発売されており、お客様先へCloud OCR for 請求書のご紹介へ伺うと、請求書ではなく納品書の手入力負荷が非常に大きいというお声をいただくことがありました。そこで実際にお客様からお話を聞くと、特に仕入の多いお客様では、電話発注などにより発注データがないため大量の納品書から仕入情報を一から手入力していることを知りました。
そういったお客様のお声に背中を押され、仕入をされているお客様向けに、RICOH Cloud OCR for 納品書の企画がスタートしました。
「百聞は一見に如かず」お客様に寄り添うことで見つけた価値
まずはお客様の業務やご苦労を理解するところからはじまりました。
私自身は納品書の手入力作業経験がなかったため、仕事の合間に1,000枚近くの納品書入力作業を実際にやってみたりしました(笑)
発売前は、試作品をお客様に評価していただく活動をメインで行っておりましたが、その際、色々な課題や問題点が浮き彫りになりました。そのたびに開発メンバーと課題・対策を検討して、実際にできあがった新機能を手に全国をまわってお客様にご提案し、さらにいただいたお声をさらに商品へ反映していく…といった日々を繰り返しておりました。
様々な対応を短い期間でやらねばならなかったので、開発や販売メンバーと共にハードな日々を過ごしておりましたが、お客様に驚き・喜んでいただけたときはなにより嬉しかったです。
現在も、弊社のサービスはお客様からのお声をもとに2週間おきにバージョンアップを繰り返しておりますので、お客様へさらなる価値をお届けするため、私たちも商品とともに進化し続けたいと思います。
今後の展望
RICOH Cloud OCR シリーズ PM 嶋田 敦夫
1度買うと姿を変えないハードウェアとは異なり、「進化し続けることができる」というのがクラウドサービスの最大のメリットのように感じています。
まだまだ商品として物足りない部分もあるかと存じますが、お客様へさらなる価値をお届けすることができるよう尽力していきますので、今後の進化にも期待していただければと思います。