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医療事務を効率化させるためにチャットボットを活用した事例

医療事務を効率化させるためにチャットボットを活用した事例

医療事務は細かな業務が多い上に、正確さも求められる重要な仕事です。そうした中、お客様からの電話での問い合わせ対応が増えると業務負荷がかかりやすくなります。
業務効率化が求められる中、医療事務のお問い合わせ対応業務の一部をチャットボットで代替することができます。今回は、医療事務にチャットボットを導入したことで、業務効率化に成功した事例をご紹介します。

1.医療事務の業務における課題とは

医療事務の業務を行う中では、さまざまな課題があります。主に次のようなものがあるといわれています。

・カルテの記録作業に多くの工数が割かれている
・入力ミスや癖字によるミスといったヒューマンエラーが多発している
・お客様からの電話対応が多く、他の業務に支障をきたしている

カルテの記録作業は、未だに手作業で行われていることも多く、手間や時間がかかるほか、誤字や書き間違えなどのミスも発生します。パソコンへの入力作業においても、入力ミスや入力漏れといったヒューマンエラーが多発しているケースもあります。
またお客様からの電話での問い合わせが増えれば、主要な業務を圧迫するケースも出てきてしまいます。
このような課題が重なると、早急に業務効率化の対策を講じる必要が出てきます。

2. 医療事務の電話対応課題を解決するチャットボット

医療事務の課題の中でも、電話でのお問い合わせ対応の課題を解決する手段の一つが、チャットボットを導入することです。チャットボット導入により、医療事務には次のような課題解決が見込めます。

・入電数削減につながる
・顧客は気軽に問い合わせができる
・すぐに回答できるため顧客満足度が向上する

チャットボットがあれば、「電話の前に、まずはこちらに問い合わせてみようかな」とお客様を電話以外に促すことができ、入電数を減らせます。またお客様の問い合わせのハードルを下げられるため、機会損失にもつながります。チャットボットは即座に回答を返し、回答できないものは電話問い合わせを促すなど、即時、お客様対応が可能になります。

3. 医療事務の電話対応課題を解決した事例

ここで、実際に医療事務の電話対応課題を解決した事例をご紹介します。
この事例は、人間ドックを中心とした医療サービスを提供しているクリニックのものです。

導入前

従来、お客様からの問い合わせには、オペレーターが主に電話で回答していましたが、主に次の2つの課題がありました。

1.回答に時間がかかりお待たせしてしまっていた Excelにまとめたマニュアルがありましたが、オペレーターは、お客様に聞かれた際に即座にマニュアルから回答を探すことがむずかしく、周囲の人に聞くことになることがしばしばありました。そのため、回答に時間がかかってしまい、お客様をお待たせしてしまうことがありました。

2.回答内容や精度にばらつきがあった 毎回、寄せられる質問は、「風疹抗体検査の手続きの流れはどうするか」や「人間ドックの検査の前に水を飲む際の量はどのくらいか」など、質問の範囲も深さもバラバラであるため、オペレーターによる回答内容や精度のばらつきがありました。

導入後の効果

課題解決のためにチャットボットを導入したところ、電話対応に加えて、月800件程度の問い合わせをチャットボットで受けられるようになりました。そのことで、主に次の2つの効果が得られました。

1.顧客満足度が向上 以前は電話問い合わせが多く、つながらないこともあったため、チャットボットによりお客様自身が問い合わせたタイミングですぐに自己解決することができるようになりました。顧客満足度の向上に寄与しています。

2.重要な業務に集中できるようになった これまでは「予約の日程変更は可能か」「再検査をする場合にも予約が必要か」「新型コロナウィルスワクチン接種の予約をしたい」などのよくある質問が多く寄せられていましたが、チャットボットの導入により、これらの質問に対応する工数を削減でき、予約の処理作業など重要な業務に集中できるようになりました。

プラスアルファの効果

プラスアルファの効果として、次の2つのことも得られました。

・コロナ禍を受け、当初はお客様の知りたいことがよく分からない状況でしたが、チャットボットの会話ログからお客様の知りたいことが分かるようになった。

・チャットボットにより問い合わせのハードルを下げたことで「疑問はあったけれど問い合わせには至らなかった潜在層のお客様」からの問い合わせが増え、これまでより多くのお客様とコミュニケーションできるようになった。
医療事務の電話対応課題を解決した事例
4. まとめ

医療事務の既存の問い合わせ対応に、チャットボットを加えて導入することで、さまざまなメリットが期待できます。
今回ご紹介した事例は、リコーのチャットボットサービスである「RICOH Chatbot Service」を導入した事例です。当サービスは、定型的な内容の問い合わせの対応に適している辞書型であり、独自技術により類義語、同義語、表記のゆれを自動で理解し、精度の高いチャットボットです。また、医療業向けのQ&Aテンプレートもご用意しています。

問い合わせ対応業務を効率化し、お客様の満足度を向上させることにつながります。
医療事務の業務効率化でお悩みの場合には、ぜひご活用ください。

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