Facebookは現在、日本国内だけでも2,600万人のユーザーがいるといわれています。SNSは若い年代の人が使うもの、というイメージを抱く人は今でも多いのでしょうが、Facebookは30代から50代のユーザーが多く、またビジネスシーンで活用している人が多いので企業のプロモーションに向いているSNSと言えます。
中小企業においても、Facebookを活用していく大切さは以前から言われ続けていました。
しかし経営者の皆さんの中には、Facebookを見る人と自社の客層は全然別の人たちである、と思っている人もいるでしょう。
それ以前に、Facebookに紹介できるようなことは自社では行っていない、と思っている方もいるかもしれません。
しかし冒頭でもご紹介した通り、Facebookは若者のためだけのツールではありません。企業ともとても相性が良い存在であるといえます。
また、Facebookに紹介できるような製品やサービスが無いと思っているのなら、普段の営業活動においても、お客様に自社の魅力をきちんとアピールできていない、ということかもしれません。
「Facebookを始める」のをきっかけに、自社の魅力を再確認、あるいは新たな魅力づくりを真剣に考えてはいかがでしょう。
Facebookの特長
Facebookには、次のような4つの特長があります。
実名であること
Facebookの大きな特長は「ユーザーが実名で登録し利用する」という点です。ユーザーは実名を名乗り、社会との関わりを持ちながら投稿・閲覧を行っているということになります。
このため、一般的なインターネットの匿名掲示板などと比較すると発信者の属性がわかっている分、信頼性も高く、節度も保たれやすくなります。誹謗・中傷などで荒らされる危険性が比較的低い傾向にあります。
表現方法が多彩
Facebookではテキスト、写真、画像などを簡単に投稿できるため、企業の好みにあった情報発信が容易に可能です。テキスト、写真、画像などを投稿する基本的な機能があるため、いわゆるホームページに近いものは簡単に作成でき、しかも新しい情報をホームページなどよりずっと簡単に発信していくことができます。また、お店の地図、営業カレンダー、動画なども投稿できるシステムがあり、かなりリッチな作りにすることも可能です。
毎日情報発信を行うといったことも容易にできるため、継続したPR活動にも使えます。
双方向のやり取りが可能
Facebookは一方的に情報を発信するだけでなく、ユーザー(閲覧者の方々)と情報のやりとりをしたり、コメントを書き込んでもらったりという機能が用意されています。
また、グループを使ってファンクラブのように特定のユーザーの間で話題を共有したりすることも可能です。
つまり、企業のPRだけでなく、特定の製品などについて、こだわりの情報交換、交友の場を作っていくことができるわけです。また同行の士を集めたイベントなどを企画することも可能です。
「いいね」ボタンの存在
Facebookには、紹介されている情報を評価するための「いいね」ボタンが用意されています。例えば、友達登録しているFacebookで紹介された情報に「いいね」の評価を与えると、自分とお友達登録をしている別の知り合いにまでその情報が拡散されることになります。つまり、その方の「保証付き」で情報が他の人に広がっていきます。
中小企業にとってのメリット
これまでのノウハウを生かすことができる
Facebookを中小企業の立場で考えた場合、次のような利点が考えられます。
情報を送り出す側はもちろん、見る側の方々も基本的には実名であるため、これまで企業の活動として行ってきた人と人、つまり企業が得意とするコミュニケーションの形、ノウハウの多くを活用できることになります。
今まで難しかった地域や世代に情報を送り届けることができる
企業、特に中小企業は大なり小なり、特定の地域の中で仕事を行っています。広い地域のお客さんを相手にしているように思える大都市にある企業でも、お客さんはその都市圏の方々に限られていたりもします。
逆にそれ以上広げていこうとすれば営業活動において効率が悪い部分が出てきたり、情報交換が行き届かなくなるようなことも考えられます。
その点Facebookであれば、広域に対する情報発信ややりとりも容易なため、これまでとは異なったプロモーションを企画することも可能になります。
検索でなく「いいね」でそこを訪れる
通常のホームページの場合、閲覧する方がたの多くは検索を通して訪れます。社名で検索することもあるでしょうし、商品やサービスのジャンルと地域でたどり着くこともあるでしょう。つまり、ほとんどの方は、はっきりと目的があってホームページを訪れています。
Facebookの場合、検索経由の場合もありますが、お友達同士の「いいね」で多くの方が訪問します。はっきりとしたテーマ、知りたい情報がなくとも、「面白そうだから」「あの人が『いいね』してるから」といった、これまでにない形で訪問していただける可能性があります。つまり、面白い情報が発信できれば、これまで届かなかった方たちにもその情報が届けられるようになります。