Twitterとは140文字以内の文章を投稿する無料のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。
スマートフォンや携帯電話、パソコンなどから利用でき、文字だけでなく写真や画像、動画の投稿も可能で、フォローすることで他人が投稿したものやリツイートしたものを閲覧することもできます。
このTwitter、個人で楽しむのは勿論ですが、企業…特に小さな会社が活用する事で今までになかった成果を上げられる例もあるようです。
こうしたSNSにはメリットがある反面、デメリットも存在します。まずは、それぞれどういうことがあるのか見てみましょう。
Twitterのメリット
Twitterを企業のマーケティングツールと考えた場合、次のような特長があります。
不特定多数の人とコミュニケーションができる |
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簡単に情報発信、情報共有ができる |
元手がかからない |
パソコンやスマホなどからログインが可能なので運用が容易 |
リアルタイムの投稿ができる |
「リツイート」機能によって他人の投稿を拡散することができる |
ブログなどと比較して、文字数が少ないので気軽に投稿することができる |
ユーザー層が幅広い |
こうした特長を活用することで、低予算で企業の知名度を上げたり、新しい顧客を獲得することが可能です。Twitterの運用を検討している企業はますます増えてきています。
Twitterのデメリット
多くのメリットがある一方で、デメリットと言える部分も存在します。
コミュニケーション力とある程度のマーケティング知識が必要 |
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人気が出るまで時間がかかる |
不用意な発言、間違った内容などを発信すると、拡散され「炎上」する可能性がある(Twitterに限ったことではありませんが) |
一番の特長はリツイート機能
Twitterの一番の特長は、リツイート機能です。
リツイートとは、Twitter上で見つけたニュースや耳寄り情報を、自分のツイートを見ている人たちにも公開できる機能のこと。自分のメッセージや動画を付け加えることもできます。
つまり、企業のアカウントをフォローしているユーザーがリツイートすれば、自社のツイートのフォローをしている方々だけでなく、その先にいる、今は自社に対して興味を持っていないユーザーにも興味を持ってもらうためのきっかけづくりになります。
例えばクーポンなどを告知することで、これまでの顧客だけでなく、新しい顧客に興味を持ってもらうことができるわけです。
また、顧客の質問に答えたり、意見を募ったりすることもできるので、広告などと異なり「双方向的につながる」ことも可能となります。
中小企業が効果的にTwitterを運用していくうえでのポイント
クーポンの活用
企業がTwitterを活用する方法としてまず挙げられるのが、新商品やキャンペーンの情報の告知です。
新しい情報や得する情報はユーザーにとって分かりやすく、反応もしやすいもの。こうしたお得情報をきっかけに、会社の魅力や過去の製品のことを思い出してもらったりするきっかけとなります。
クーポン情報などは効果も分かりやすく、ユーザーを増やすことにも結び付きやすいため、ここからチャレンジしてみるのも良いでしょう。
投稿時間を決めて、定期的に投稿
Twitterは即時性の高いツールなので、リアルタイムでフレッシュな情報を投稿することがベストですが、すぐに鮮度が落ちてしまいます。
情報を投稿する場合には、見てほしいターゲットをきちんと想定し、ターゲットとなるユーザーの方々がTwitterをチェックする時間帯に最新情報を届けるようにしましょう。
例えば働いている人がターゲットなら、出勤の時間や昼休みが見られやすいといわれていますので、始業時間前やお昼休みに入る直前に投稿するなど工夫できると思います。
また、学生がターゲットの場合、授業中は見られないので、帰宅時間や放課後の時間などが狙い目です。
ビジネス色が強い情報は平日に
仕事に関連する、つまりビジネスマンに向けた情報発信は平日を中心に行いましょう。急いで届けたい情報の場合は月曜日の午前中に読まれるタイミングで発信しましょう。
質問箱を設置する
ユーザーが気軽に質問し、回答できるようにしておきましょう。
会社の「問い合わせ」よりも気軽で、匿名で質問ができるので、ほんのちょっとした疑問でも気軽にメッセージをもらうことが可能で、ユーザーから生の声を聞くうえで、とても効果的なツールとなります。
また受け取った側は選択したうえで回答が可能なので、フレンドリーな形でユーザーに届けることのできる貴重な機会にもなります。
親しみを持ってもらえるような情報を届ける
Webサイトと異なり、気軽な情報を届けることができるのもTwitterの素晴らしいところ。うちわネタを提供することで、広告などでは伝えられない商品の魅力を伝えたり、働いている方の雰囲気を伝える情報を届けることで、会社に親しみを持ってもらう効果もあります。
宣伝ばかりをしない
クーポンや製品情報を載せることも大切ですが、そればかりでは親密性は高まらず、双方向の効果も上がりにくくなります。情報提供する一方でユーザーからの情報に反応することで、「生きた」情報のやり取りが生まれます。
ハッシュタグを使う
ハッシュタグ(#)とは、ハッシュマーク「#(半角のナンバー)」がついたキーワードのこと。「#」をキーワードに付けておくことで「タグ化された」ことになります。タグ化されたキーワードは、この情報全体が何についてのものなのかを表すことになります。
例えば「3Dメガネ」に関連した商品を販売している会社は、投稿に「#3Dメガネ」というハッシュタグを入れておきます。すると他のユーザーの投稿の中に「#3Dメガネ」があった場合、そのハッシュタグをクリックすると、自社のアカウントの投稿も検索に引っかかるようになります。つまり「3Dメガネ」に興味のあるユーザーが訪れやすくなるわけです。
かと言ってハッシュタグをつけすぎると逆効果になりますので注意しましょう。
多くの会社がTwitterの効果や魅力に気づき、活用するようになってきています。しかしメリット、デメリットでも挙げたとおり、素晴らしい効果があるとともに、逆の結果を生むケースもあります。
人気の高い企業アカウントのツイートを分析したり、少しずつスタイルをマネることで、効果的に愛される企業アカウントに成長することも可能です。
本格的な活用を目指す場合、専門家のアドバイスを受けたりセミナーに参加したりするのもよいでしょう。