テレワークに必要なメンタル対策とは
最終更新日:2023-04-19

 社員のメンタル対策は、会社にとって大切な課題です。昨今、急速に広がるテレワーク環境では、これまでとは異なるメンタル対策が求められています。
 テレワークはオフィスワークと異なり、社員の状態の変化に気づきにくいという側面があるので、これまでとは異なるメンタルヘルス対策が必要となるのです。

 

 では、ストレスの原因にはどのようなものがあるのか、どんな対策を行うことでメンタルヘルスを保ち効率的に業務を行うことができるようになるのか、具体的に確認していきましょう。

 

テレワークで引き起こされるストレスの原因

コミュニケーション不足

 テレワークにおける課題として最も多いのがコミュニケーション不足です。
 テレワークの場合、上司や同僚とのやりとりは基本的にメールかチャット、Web会議で行います。やり取りの内容は業務についての必要最低限の内容のみを行うことがほとんどです。
 なので今までオフィスで自然に行っていたちょっとした相談や業務外の雑談の機会が減り、コミュニケーションが不足しがちになります。
 対策としては、業務に関することはもちろん、業務外のことであっても気軽に相談やコミュニケーションがとれる環境を作ることが必要となります。
 また定期的な面談を行うなどして悩み事や日々の出来事などを話す機会を持つことが必要です。

 

仕事環境の変化・不備

 オフィスでは仕事をするための備品や機器がきちんと整備され、仕事専用のスペースとなっています。一方テレワークは自宅での作業が中心となるので、家族や住居の都合などにより、業務だけに集中できる環境を用意できない人もいます。このような住環境が原因のストレスを軽減させるため、新しいシステムの導入が必要となります。
 例えば、以下のような点が考えられます。
 

  • 出力機器を備えたサテライトオフィスの導入
  • OA機器に頼らないペーパーレス化のためのサービスを検討する
  • 会社で作業する日を分散して制定する

 

 

仕事のオン・オフがつきにくい

 自宅での作業では仕事と生活の場が同じため、仕事のオン・オフが付きにくく、これもストレスの原因となりえます。
 作業の融通が利く反面、定時を過ぎても作業してしまうことも起こります。
 ゆっくりオフの時間をとれないことが続くと、疲労が蓄積し、結局は作業効率が落ちてしまうことも考えられます。
 このため、オンとオフの切り替え方法として、
 

  • 服を着替えましょう

自宅にいるからと言って部屋着のままで仕事をするのではなく、ビジネスモードで人に見られてもいい服装になることでオンタイムを意識できます。

  • PCやスマホを片付ける

業務が終わったらパソコンは電源をオフにし、机の周りを片付けましょう。こうすることで仕事が終わったということをはっきりと自覚できます。

  • 軽めの運動をしましょう

仕事が始まる前や仕事が終わった後に、軽く体を動かす運動をしましょう。体を動かすことで気持ちもリセットされ、オン・オフの切り替えができます。
 
 以上のようなことで、働きやすいテレワーク環境を作ることができます。

 

評価への不安

 報告書やレポートの提出だけでなく、作業中の仕事に対する姿勢を上司に見てもらっていることで、実は安心感や満足感につながっていることが多いものです。しかしテレワークではこうした姿を見せることができないので、不安やストレスにつながっています。
 このため、業務の進捗を見てもらう機会を定期的に持つようにしたり、上司と相談しながら作業ができるオープンなチャットルームなどのやりとりの場を作っておくことが必要でしょう。

 
    
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メンタルヘルス不調のサインはこんなところに

 メンタルヘルスが不調に陥ると、心や行動に変化が現れる場合があります。管理する側はこうしたサインを見逃さないようにしなければなりません。

 

心の変化

 イライラする、やる気が出ない。気分が沈む、趣味が楽しめなくなるといった変化がみられることが多いようです。

 

体の変化

 食欲がなくなる、眠れない、夜中に何度も目が覚めるといった変化が出てくる可能性があります。


行動の変化

 飲酒や喫煙が増える、集中力が欠如する、人付き合いが消極的になるといった変化が出だすと、注意が必要といわれています。

 

 こうした心の変化がないか、面談などを通して確認できる環境を用意しましょう。


自身で行えるストレス対策

 

生活リズムを崩さない

 テレワーク作業は時間管理を自分ですることになり、以前と違った生活リズムになってしまうケースが多くなります。
 これをストレスにしないためにも、以前と同じ時間帯で過ごすと良いでしょう。決まった時間に食事をとる、寝る時間や起きる時間を一定にするなど生活リズムを崩さないことが大切です。

 

外に出て日光を浴びる

 お日さまの光を浴びることは、体内時計を整えるために大切な役割を果たしています。テレワークは通勤もなく室内にこもりがちになってしまいますので、あえて外に出かけるようにしましょう。特に朝の太陽の光は1日の生活リズムを作るためにも大切です。

 
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