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AIエージェントとチャットボットの違いは?それぞれの特徴を徹底比較!

近年、AIの業務活用が進む中、AIエージェントとチャットボットの活用が進んでいます。それぞれの違いや使い分け方はどのようにするのが良いのでしょうか。

今回は、AIエージェントとチャットボットの違いやそれぞれの特徴、AIエージェントとチャットボットの違いを活用につなげるポイントを解説します。AIエージェントとチャットボットの活用をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

1.AIエージェントとチャットボットの違いとは?

AIエージェントとチャットボットの違いについて、まずはまとめて見ていきましょう。

定義

AIエージェント:ユーザーの意図や文脈を理解した上で自律的に情報収集・判断・出力する高度なAIシステム。

チャットボット:ユーザーの質問へ自動的に回答を行うプログラム。AIが搭載される場合はより精度高く、自然な会話が可能な場合もある。

主な用途

AIエージェント:自律的な情報収集・判断・実行・分析などを通じたタスク遂行

チャットボット:定型的な質問への回答、情報検索、情報共有、レコメンド

主要技術

AIエージェント:大規模言語モデル(LLM)、機械学習、自然言語処理(NLP)、RAG、ツール連携、複数AIエージェント分担、マルチモーダルAI

チャットボット:ルールベース、大規模言語モデル(LLM)、機械学習、自然言語処理(NLP)、RAG

活用シーン

AIエージェント:社内業務の複雑なタスク遂行、プロセス最適化、データ分析・意思決定支援、ソフトウェア開発、採用活動、商品開発、カスタマー対応、社内ヘルプデスクなど

チャットボット:カスタマー対応、社内ヘルプデスク、FAQとしての活用、文章下書き生成・要約・翻訳など

運用難易度

AIエージェント:高い

チャットボット:比較的低い

AIエージェントとチャットボットが比較されるのは、チャットボットに生成AIなどの高度なAIが搭載されるようになり、より精度が高まっている点、さまざまなタスクをこなせる点が挙げられます。

AIエージェントとチャットボットそれぞれの違いを大まかに押さえたうえで、それぞれの定義と特徴を見ていきましょう。

2.AIエージェントとは?

AIエージェントの定義と特徴を詳しく解説します。

AIエージェントとは?

AIエージェントとは、ユーザーの意図や文脈を理解した上で、自律的に情報収集・判断・出力する高度なAIシステムです。高度なタスク遂行、回答が可能であるということは、AIチャットボットのような対話機能と、RPAのような自動的な処理実行機能を兼ね備え、より複雑な業務を柔軟に支援するものです。

主要技術

・大規模言語モデル(LLM)
膨大なデータセットとディープラーニング技術で構築され、自然言語処理に特化したAI言語モデル。

・機械学習
コンピュータに大量のデータを読み込ませてデータに潜むパターンを学習させること。

・自然言語処理(NLP)
人間の言葉を機械が理解できる形式に変換し、意味や文脈を解析する技術。

・RAG(検索拡張生成)
外部データベースやドキュメントから情報を検索し、その情報を活用して人間が理解しやすい自然な文章で回答を生成する技術。

・ツール連携
他ツールと連携する技術。連携することでカレンダーへの予定登録や自動メール返信、自動集計など多様なタスクが可能になる。

・複数AIエージェント分担
複数のAIエージェントと役割分担をして稼働する技術。役割分担により複雑な問題を効率的に処理できたり、予測困難な状況や変化の激しい環境に対応可能。システムの冗長性を高めることにも貢献する。

・マルチモーダルAI
テキスト、画像、音声、動画など異なる種類の情報をまとめて扱うAI。情報の解析範囲が広がるため、より精度が高くなる。

AIエージェントでできること・活用シーン

AIエージェントは、その高度な技術により、自律的な情報収集・判断・実行・分析などを通じたタスク遂行が可能です。

具体的には、社内のさまざまな業務の複雑なタスクの遂行やプロセス最適化、データ分析・意思決定支援などが挙げられます。

ソフトウェア開発、採用活動、商品開発、カスタマー対応、社内ヘルプデスクなど幅広い分野で可能性があります。

AIエージェントは、タスクの複雑化や他ツールとの連携などを踏まえると、運用難易度は高いといえるでしょう。

3.チャットボットとは?

チャットボットの定義と特徴を詳しく解説します。

チャットボットとは?

チャットボットとは、ユーザーの質問へ自動的に回答を行うプログラムです。AIが搭載されることもあり、その場合はより回答精度が高くなり、自然な会話が可能なモデルもあります。

主要技術

・ルールベース型
あらかじめ設定されたルールに基づいて回答を生成。

・AI活用型
AIが自動で適切な回答を生成。
・大規模言語モデル(LLM)
・機械学習
・自然言語処理(NLP)
・RAG(検索拡張生成)

チャットボットでできること・活用シーン

チャットボットは、ユーザーからの定型的な質問への回答、情報検索、情報共有、レコメンドなどが可能です。

具体的な活用シーンは、カスタマー対応や社内ヘルプデスクなどの問い合わせ対応、FAQとしての活用が挙げられます。

学習した内容をもとに新たなコンテンツを作り出す生成AIを搭載したチャットボットは、それらに加えて文章の下書き生成や要約、翻訳などのタスクも実行可能です。

AIエージェントと比べれば運用難易度は低いといえますが、生成AIチャットボットの場合はより専門的な知見が必要です。

4.AIエージェントとチャットボットの違いを活用につなげるポイント

AIエージェントとチャットボットの違いを受け、実際の業務やビジネスへの活用につなげるポイントをご紹介します。

利用目的の明確化

AIエージェントやチャットボットの利用目的を整理し、対象業務の特徴から向き・不向きを見定めます。

導入コストやスピードの検討

導入コストとスピードは、「ルールベース型チャットボット→AI活用型チャットボット→AIエージェント」の順に上がる傾向にあります。チャットボットは比較的低コストかつ短期間での導入が可能です。AIエージェントは、導入準備や検証に時間を要し、それに伴いコストもかかる傾向にあります。また、人材育成や活用支援も重要です。導入コストとスピードは、サービスによっても異なるため、ベンダーに確認をして検討しましょう。

得られる効果の試算

AIエージェントのほうが高度なタスクを実行できるからといって、効果が得られるとは限りません。最適な選定と効果試算により最も費用対効果が得られるほうを選択すべきといえます。

運用・メンテナンス体制

導入前に、運用フェーズの体制づくりが必要です。AIのメンテナンスは専門的知見が求められるため、パートナーの選定や人材採用、教育が必要になるでしょう。

セキュリティ性は両方重視する

AIエージェントもチャットボットも、機密情報や個人情報を取り扱うことがあり、情報漏洩を防ぐための徹底した高いセキュリティが求められます。

5.まとめ

チャットボットは定型的な問い合わせ対応や情報検索、情報共有など汎用的な用途に利用できる一方で、AIエージェントは複数業務の自律的遂行から分析などより複雑なタスクに対応しており、業務効率化につながります。

AIエージェントやチャットボットを自社で開発したいこともあるでしょう。

そんなときには、ノーコードAIアプリ開発ツール「Dify」がおすすめです。AIエージェントも簡単に作成可能です。

リコーはDify Enterprise版の公式販売・構築パートナーとして、お客様の課題に寄り添いご支援します。

その他にも、音声認識・発話+RAGを組み合わせたAIエージェントの開発や、グループのリソースを活かし、業務改善及び工数削減に対するAI技術の活用や経営戦略の改善への活用など業務上でのAI活用を幅広くお手伝いさせていただいております。

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