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Dify活用で業務効率化が可能な理由とは?具体的な業務と効率化事例をご紹介

ノーコードでAIツールを手軽に開発できる「Dify(ディフィ)」は、社内の課題に応じたアプリの開発も可能であり、業務効率化に役立てることが可能です。

今回は、Difyを活用した業務効率化の施策から役立つ理由、具体的な業務、Difyで業務効率化を実現した事例までご紹介します。

1.Difyとは?特徴も解説!

まずはDifyの概要からご紹介します。

Difyとは?

Difyとは、専門知識がなくてもAIチャットやAIアプリなどを作成できるツールです。特に生成AIを搭載したアプリ開発を得意とします。

従来、高度なAI技術を扱いアプリを開発するには、専門的な知識とスキルが必要でした。一方で、Difyは専門的な知識を持つAIエンジニアでなくとも、必要な要件を備えた生成AIアプリをノーコードで簡単に作成することができます。

Difyの特徴

Difyには、次の特徴があります。

【利便性が高い】
・使いやすく、ノーコードで専門知識はほとんど不要
・無料でも利用可能
・日本語対応可能

【高度なアプリの作成】
・豊富なAIモデルとの連携
・RAG(※)の利用が可能
・組み込みツールの利用が可能

※RAG(Retrieval-Augmented Generation/検索拡張生成): 大規模言語モデル(LLM)に外部データの検索を組み合わせることで質の高い回答を生成する技術

【公開・活用のしやすさ】
・商用利用が可能
・簡単に他人に公開可能

生成AIを活用した業務効率化のニーズが高まる中、社内で手軽に生成AIアプリを開発して利用したいニーズも高まっています。そのような中、Difyはその利便性の高さと高度な技術、公開と活用のしやすさなどの要件がそろっていることから、高い評価を受けています。

Difyの基本については下記のコラムでより詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

【関連リンク】
Difyとは?概要から特徴やメリット、出来ることまでを徹底解説!

2.Difyが業務効率化に役立つ理由

Difyを用いればさまざまなメリットが期待できますが、中でも「業務効率化に役立つ」という観点からみれば、次の特徴が挙げられます。

簡単な操作性・日本語対応

業務効率化につなげるには、まず操作が簡単で誰もが使いやすいツールであることが必須条件といえます。よくある開発ツールは海外製で日本語対応しておらず、操作にも影響が出ることもあります。

それに対して、Difyは直感的に操作できるインターフェースを備えており、日本語対応が可能な点が特徴です。使いやすいということは、業務効率化の大前提といえるのです。

業務内容に応じた高度なアプリの開発・公開が可能

Difyでは、業務内容に応じた、高度な生成AIアプリなどを手軽に開発し、公開して利用することが可能です。

例えば、社内外の問い合わせ対応に生成AIチャットボットを作成したり、テキスト生成アプリを作成して各種ビジネス文書や社内文書の下書き作成に役立てたり、分析・要約ツールを開発し、膨大な量の文書を分析して要約し、業務に役立てたりすることが可能です。

その他、画像生成アプリ、計算・問題解決アプリなど業務効率化に直結するアプリを作成できる点は、社内の業務効率をアップさせることにつながります。

無料プランでも本格的なアプリ導入に向けた試験運用も可能である点も、開発しやすいポイントです。

RAG・組み込みツールの利用が可能

RAGを用いれば、ユーザーに対してより正確で関連性の高い情報を迅速に提供することができ、業務効率化に役立てることが可能です。

また組み込みツールは、開発者の工数を大幅に削減します。データの前処理やモデルのトレーニング、評価などの作業を効率的に行うためのツールが多く備わっており、開発プロセスを簡素化します。

3.Difyが業務効率化に役立つ具体的な業務

Difyが業務効率化に役立つ具体的な業務をご紹介します。

問い合わせ対応

生成AIチャットボットを作成し、社内外の問い合わせ対応を担わせることで、問い合わせ対応業務の効率化につながります。定型質問であれば完全自動化も可能になります。

報告業務・レポート作成

Difyで作成したアプリにより、社内の報告書・レポート作成業務の工数を大幅に削減します。アプリには、テンプレートの提供や下書き文の作成、レポートに必要な資料の要約などの機能を持たせます。

メール作成

社内外に送付するメールは、生成AIにより、自然な言葉で作成することができます。メール作成業務の大幅な工数削減につながり、業務全体の効率化の助けになります。

業務のワークフロー自動化

Difyに備わる「Workflow」機能で、複数の処理を組み合わせてタスクを自動実行します。例えばチャットボットに入力するとAIが自動判別し、伝達が必要な担当者へ送信するなどが挙げられます。

ナレッジマネジメント

社内の業務に役立つナレッジ(知識・ノウハウ)を蓄積しておき、Difyで作成したチャットボットから呼び出せるようにすれば、ナレッジベースの作成と検索性向上などの社内業務効率化とナレッジマネジメント自体の効率化につながります。

4.Difyで業務効率化を実現した事例

Difyを活用して、業務効率化につなげた事例を3つご紹介します。

業務工数を約90%削減

リコーでは、情報収集において27サイトから3C(Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社))情報を収集しており、その結果をまとめたレポートを作成するのに17時間を要していました。月1回のレポート業務でありながら、必要性が高かったため、日次配信のニーズもありました。

そこでDifyを用いて検索・分類・配信を自動化し、1ヶ月でプロトタイプを作成しました。その後、約1,000人へ日次配信を実現しています。業務工数を約90%削減したことで、創造的業務への集中にもつながりました。

請求書処理の効率化とコスト削減

あるマーケティング会社は、経理担当者による請求書の処理を手作業で行っていたため、入力や確認の際に人的ミスのリスクもあり、業務効率面で課題を感じていました。

対策としてRPAで自動化する試みも行いましたが、改修の必要性やライセンス費用の高騰などが影響し、運用保守コストがかさんでいました。

そこでDifyと他の業務自動化ツールを組み合わせ、AIを活用した請求書処理の自動化ツールを作成。従来のRPAと同等の処理を低コストで実現しました。

AIエージェント開発者育成プログラムに採用

ある大手生活用品メーカーは、社内でAIエージェントの開発内製化を進めるために、必要なスキル獲得に向け、教育プログラムを作成しています。

そのプログラムにはDifyで自部門などに特化したAIエージェントを一つ開発することが含まれており、各部門の業務効率化事例をレポーティングします。育成に活用するとともに、各部門の業務効率化につながっている点が注目に値します。

【関連リンク】
Difyの効果的な活用事例について徹底解説!業務効率化に役立たせる方法と注意点を解説

5.まとめ

Difyはその簡単な操作性や高度なアプリの簡単作成・公開が可能な点、RAG・組み込みツールの利用が可能な点など、さまざまなメリットが期待できます。問い合わせ対応や報告業務・レポート作成、ナレッジマネジメントなど業務効率化につながるポイントが満載です。

もしDify導入・運用におけるセキュリティやメンテナンス、ライセンスに関するサポートが必要な場合は、リコーにおまかせください。

リコーは「Difyサービス」をご提供しており、ライセンスの購入から構築・技術伴走支援・教育支援までワンストップで支援いたします。

Difyを学びたい方から、全社展開や専用環境構築を目指したいなど、Difyを使いたい全ての方に支援が可能になっており、お客様と共に取り組み、成長していきます。AI関連サービスのご提供を通じて、貴社のお手伝いをさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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