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Difyの無料プランCommunityでは何ができる?制限や有料との違い・始め方も解説!

「Dify(ディフィ)」は、AIの社内開発と活用を促進する有効なツールとして注目を集めていることから、導入を進めたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。特に大きな特徴の一つが無料でも使える点です。

まずは無料で有効活用できることを検証した上で、有料プランを検討していくのが有効です。

そこで今回は、Difyの料金プランの基本や、セルフホストサービスの無料プラン「Community」の概要やできることを中心に解説します。ぜひ活用を検討してみてください。

Difyとは?料金プランの基本

Difyとは、AIアプリケーションの開発と活用を、誰でも簡単に行えるプラットフォームです。オープンソースであることから、無料で利用を始めることができます。Difyは基本的に組織やチームでの活用が前提となっており、オリジナルのAIを使ったアプリケーションを開発し、社内の業務に適用できるのがポイントです。

多様なAIモデルが用意されており、外部のAIモデルやツールなどと連携することも容易で、柔軟にAIアプリ開発が可能です。

Difyは米国のLangGenius, Inc.によって開発・運営されており、無料プランと有料プランが用意されています。

Difyの料金プラン

Difyの料金プランは大きくクラウドサービスとセルフホストサービスの2つに分類され、それぞれに無料プランと有料プランがあります。

・クラウドサービス:Sandbox(無料)、Professional(有料)、Team(有料)

・セルフホストサービス:Community(無料)、Premium(有料)、Enterprise(有料)

クラウドサービスとセルフホストサービスの特徴と違い

クラウドサービスは、Difyが提供するクラウド環境において、Difyを利用する形態です。アカウントを作成してログインするとすぐに利用ができます。

一方、セルフホストサービスは、Difyを自社サーバーや自社で用意したクラウド環境にインストールして運用する形態です。Difyのソースコードはオープンソースとして提供されているため、完全に自社で自ら管理・運用できます。

<クラウドサービスとセルフホストサービスの比較表>

クラウドサービス セルフホストサービス
料金体系 無料版:利用は無料
有料版:サブスクリプション
無料版:ソースコード利用は無料、インフラ費は自己負担
有料版:サポートや商用ライセンス費などが発生
機能やリソース 標準機能のみ(プランによって制限あり) 実質制限なし
カスタマイズ性 制限あり 自由度が高い
導入方法 アカウント作成とログインのみ サーバーへのインストールとセットアップが必要
アップデート 自動 手動
運用・保守 不要(Difyが実施) 必要(自社で実施)
サポート あり 無料プランは基本なし(GitHubのコミュニティ利用)、有料プランはあり

クラウドサービスのSandbox、Professional、Teamとは?

Sandbox:無料で基本機能の利用が可能です。ただしストレージやメッセージ数などに限りがあります。

Professional:独立した開発者や小規模チーム向けの有料プランです。Sandboxに加えてより多くのリソースと機能を利用できます。

Team:中規模チーム向けの有料プランです。Professionalに加えてより多くのリソースと機能を利用できます。

セルフホストサービス:Community、Premium、Enterpriseとは?

Community:無料で使えるDifyの基本機能がすべて含まれたオープンソース版です。カスタマイズも自由です。

Premium:主に中規模企業向けの有料プランです。Microsoft AzureやGoogle Cloudのクラウドサービスにおいてマーケットプレイス経由で導入できます。Communityの機能に加え、手厚いサポートと商用ライセンスが付与されます。

Enterprise:主に大規模企業向けの有料プランです。Premiumの機能とサービスに加えて、高度なセキュリティと管理機能などが付与されます。

【関連リンク】
Difyとは?概要から特徴やメリット、出来ることまでを徹底解説!

セルフホストサービスの無料プラン「Community」でできること

セルフホストサービスの無料プラン「Community」の基本とできることを見ていきましょう。

セルフホストサービスの無料プラン「Community」で使える機能

Communityでは基本的に、Difyのすべてのコア機能が利用できます。ただしワークスペースは単一となります。ワークスペースとは、プロジェクトやチームを分けるための単位となります。一つのみしか使えないため、複数の部署や部門、プロジェクトチームなどは、順番に利用することになるでしょう。

無料プラン「Community」でできること

Communityでは、無料でありながら次のことが可能です。

・社内のインフラで自由に構築・運用が可能
セルフホストサービスであるために、自社にサーバーを設置して、そこにDifyをインストールした上で利用することになります。また、Communityはオープンソースのため、専門知識を持つ担当者が自社要件に合わせてソースコードを改変・拡張することも可能です。インフラにおいて自由に構築と運用が可能である点が大きなポイントです。

・社内で完結するためセキュリティ基準をクリアしやすい
セルフホストサービスは、社内にサーバーを設置する形式となるため、取り扱うデータはすべて社内にとどめることができます。ツール導入のセキュリティ基準をクリアしやすくなるでしょう。情報漏洩を防ぎ、プライバシーを確保しながら運用できます。

・ローカルモデルの利用
外部のAIモデルのほか、自社のローカル環境にあるAIモデルと連携させて利用できます。

・カスタマイズが可能
先述の通り、セルフホストサービスは自社サーバーに設置するため、運用保守は自社が行います。カスタマイズも容易であるため、技術的に高い自由度でDifyを活用可能です。

このようにCommunityは、自社の要件に合った環境をカスタマイズしながら、データセキュリティも確保しつつ、利用できる自由度の高いプランといえます。

セルフホストサービスの無料プランと有料プランとの違い

セルフホストサービスには、無料プラン「Community」の他に有料プランの「Premium」と「Enterprise」があります。それぞれの違いをご紹介します。

無料プラン「Community」と有料プラン「Premium」「Enterprise」の違い

無料プランと有料プランの主な違いは、次の点にあります。

・複数のワークスペースの利用(Enterpriseのみ可)
無料プランのCommunityと有料プランのPremiumでは、ワークスペースを一つしか使えませんが、Enterpriseなら複数利用できます。ワークスペースを分ける基準は企業が独自に設定することが可能です。例えば、営業部門やマーケティング部門、経理部門などの部門別にワークスペースを切り分けることができます。

・ライセンス
Communityはオープンソースを利用するため、ライセンスなしでも利用できます。ただし、ロゴ削除等の希望がある場合は、商用ライセンスを別途取得する必要があります。有料プランのPremiumとEnterpriseでは、契約時に商用ライセンスが付与されます。

・高度なカスタマイズやAPI連携
無料プランのCommunityでもカスタマイズやAPI連携は可能ですが、有料プランのPremiumとEnterpriseでは、さらに高度なカスタマイズが可能です。

例えば有料プランでは、無料プランではできないWebアプリのロゴなどのブランディングカスタマイズが可能です。

・サポート
有料プランでは、サポートが付いてきます。PremiumではDify公式パートナーによる優先メール・チャットサポートを受けられます。Enterpriseでは専門的な技術サポートを受けられるほか、Dify公式によるアップデートとメンテナンスサービスも受けられます。

有料プランの「Premium」と「Enterprise」の違い

Enterpriseでは、Premiumの全機能に加え、大企業での利用時に重要になるセキュリティ、コンプライアンス、管理機能が網羅されています。

・SSO(シングルサインオン)
一つのログイン認証で、複数のシステムの利用が可能になるシングルサインオンを利用できます。

・複数のワークスペース
先述の通り、複数のワークスペースを利用して、複数の独立した開発環境を構築できます。

・監査ログ(操作履歴の可視化)
誰が・いつ・何を変更したかが記録され、「管理系の操作履歴」を追跡できます。これにより、内部統制やセキュリティ監査に対応することができます。

セルフホストサービスの無料プラン「Community」の始め方

セルフホストサービスを利用したい場合は、まず無料プランの「Community」から始めるケースは少なくありません。そこで基本の始め方をご紹介します。

準備するもの

Docker(ドッカー):コンテナ仮想化技術です。Difyを導入する際に利用が推奨されています。

GitHub:ソースコードなどが公開されているプラットフォームです。Difyのソースコードを取得します。

コンピュータ:Difyを利用するコンピュータです。

コンピュータにDifyをインストールする前に、まずはハードウェアが以下の要件を満たしているか確認しましょう。

CPU >= 2 Core:CPUが2コア以上であること
RAM >= 4 GiB:メモリ(RAM)が4GB以上であること

手順

1. Dockerをインストールする Docker Compose

Difyを利用するコンピュータにDockerをインストールします。
Dockerの公式サイトから、利用するコンピュータのOSに合ったインストーラーをダウンロードしてインストールしておきます。

2. Difyをダウンロードし、クローンする
Difyを「GitHub」からダウンロードします。

https://github.com/langgenius/dify.git

「クローン=複製」という作業を行い、1でDockerをインストールしたコンピュータにセットアップします。コマンドプロンプトなどを開き、下記のコマンドを入力して実行します。

git clone https://github.com/langgenius/dify.git

3. Dockerを起動する
Difyの中にあるDockerディレクトリからDifyを起動します。コマンドは下記を入力・実行します。

cd dify/docker

また、環境設置ファイルをコピーするために、次のコマンドを入力・実行します。

cp .env.example .env

そして次のコマンド入力・実行すると、Dockerコンテナが起動します。

docker compose up -d

問題なく実行できれば、インストール完了です。

4. Difyにログインする
正常に起動したらブラウザにアクセスして、Difyへログインします。初期設定を行えば利用開始できます。

まとめ

Difyの料金プランやセルフホストサービスの無料プランについて解説しました。セルフホストサービスは、社内にセキュリティ性を高めながら、自社特有の開発環境を作ることができます。

まずは、Communityの無料プランから始め、社内の活用を進めていくのをおすすめします。

また、Enterpriseプランをご検討中の方はリコーにお任せください。

DifyはCommunityプランでも十分に価値を実感できますが、全社展開や本番業務での活用を考え始めたときに求められるのは、「作れること」よりも「安全に、止まらず、運用し続けられること」です。
Enterpriseプランに移行することで、SSOや権限管理、監査ログといった企業利用に不可欠な機能が整い、生成AIを“業務基盤”へと進化させることができます。

リコーにお任せいただければ、単なるライセンスのご提供にとどまらず、構築・技術伴走支援・教育支援までワンストップで支援いたします。

Difyを学びたい方から、全社展開や専用環境構築を目指したい方まで、Difyを使いたいすべての方への支援が可能です。お客様と共に取り組み、成長してまいります。

AI関連サービスのご提供を通じて、貴社のお手伝いをさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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