導入事例 CASE

年間約500件以上の問い合わせに対応。
「RICOH Chatbot Service」がスタッフの業務負荷軽減とお客様の利便性向上を実現

栄養価管理が厳格なうえに味も極上。そのような病態食・介護食を提供するメディカルフードサービス様では、少数精鋭のコールセンタースタッフが、電話受付以外のさまざまな業務もこなす必要があり負荷が増大していました。さらに、お客様へいかに効率的に必要な情報を提供するか、という悩みもお持ちでした。そのような課題を解決するために導入したのが「RICOH Chatbot Service」。どのような視点でどう課題を解決されたのか、ご担当者様にお話をお伺いしました。

メディカルフードサービス株式会社

創業:2004年11月25日
設立:2004年12月7日
本社所在地:横浜市港北区新横浜3丁目6番5号 新横浜第一生命ビルディング2階
資本金:5,000万円
事業内容:病態食の企画・製造・販売 健康食品・保健機能食品の通信販売
URL:https://www.medifoods.jp/

「健康おうちごはん」として、カロリー制限食や糖質制限食、そしてやわらか食など、安全・安心な健康管理食宅配便サービスを展開するメディカルフードサービス様。栄養管理士によってしっかりと栄養価・栄養素が管理された同社の健康管理食が選ばれる最大の理由が、その抜群のおいしさと見た目の美しさ。どなたでもおいしく、そして楽しく食べることができる「食」を提供することで、人々の健康と幸せを支えています。

これまでの課題

  • 1
    コールセンタースタッフの業務負荷が大きく、負荷軽減する必要があった。
  • 2
    お客様に対して、必要な情報をより分かりやすく提供するなど利便性を向上したかった。
  • 3
    社内全体で業務効率化・生産性向上を進めたかった。

Chatbot導入効果

  • 1
    年間約500件以上の問い合わせに対応し、コールセンタースタッフの負荷を軽減できた。
  • 2
    チャットボットで手軽にお客様の疑問に答えることで利便性を向上できた。
  • 3
    チャットボットによる問い合わせ対応で年間4~5%程度の生産性向上を図ることができた。

お客様インタビュー

  • 取締役常務執行役員
    松島達人 様

コールセンタースタッフの業務負荷軽減とお客様の利便性向上が課題

RICOH Chatbot Serviceを導入いただく背景となった事業課題を教えて下さい。

「当社のコールセンターは数名程度の少数で運用しており、各スタッフは電話対応以外にも多くの受注・発注処理、請求書発行などのタスクをこなしています。少数で対応しているために一人ひとりの業務負担が大きくなってしまうという課題がありました。同時に当社内全体で、「業務の生産性を向上させていこう」という動きがありました。そのため、コールセンター業務においても、システム化などによってムリ・ムダを減らし生産性を向上させることで同時にスタッフの業務負荷を軽減できないかと考えていました。

また、商品を販売するためのお客様向けホームページではどうしても商品の紹介に主眼が置かれます。そのため、注文や配送方法、支払いなどに関する細かな情報を目立つ箇所に掲載することができず、お客様が必要な情報を見つけにくいという課題もありました。」

導入の容易さとサポートの手厚さが導入の決め手

RICOH Chatbot Service導入の決め手となったのはどのような理由でしょうか。

「チャットボットはホームページ上に新たな機能を追加する訳ですので、そこそこの投資が必要だというイメージを持っていました。しかし、話を聞いてみると思ったよりも費用が手頃でしたので、まずその段階で導入ハードルがぐっと下がりました。加えて、導入時のサポートが非常に丁寧でじっくり時間を掛けて教えてくれたことも大きな導入要因でした。この手のシステムを利用するのは初めてで、トライアル期間を使って効果検証する計画でしたが、専門のサポートの方にリモートで設定のお手伝いをいただき、非常にスムーズに進みました。

また、トライアル期間を長く取ることができたのも大きな導入要因の1つになりました。例えば1、2週間程度だとしっかりと検証するのは現実的に困難です。RICOH Chatbot Serviceでは、時間をかけてじっくり効果検証できるよう、30日間の無料トライアル期間を設けられており、そちらを活用しました。」

RICOH Chatbot Serviceをより有効活用するためにどのような工夫をされていますか。

「運用開始時から継続して取り組んでいるのが、回答精度の向上です。チャットボットの回答に対して「満足」「不満足」「回答なし」のそれぞれの対応記録が確認できますので、そこから、不満足、回答なしのやり取りを確認し、キーワード設定や回答内容を見直すなど不満の原因を一つ一つ潰して行く作業を繰り返しています。ポイントは、お客様の質問・疑問に対してできるだけ直接的な回答を返すこと。例えば、『名古屋に配送できるか?』という質問に対して「全国に配送できます」という回答では、間違ってはいませんが、まだまだ60点から70点程度の回答です。明確に『そこに、名古屋に配送できます』という回答ができて100点。目指しているのはそれぐらいの水準です」

年間約500件以上の問い合わせに対応し、業務負荷軽減と業務効率化を実現

導入後の効果はどのように現れていますか。

「チャットボットの利用数が概ね月100~150件。そのうち4割が回答内容に満足いただいています。それが以前は電話問い合わせになっていたと考えると、少なくとも月に40~60件の電話問い合わせ削減効果があったと判断できます。単純に年換算すると480~720件削減されており、それがコールセンタースタッフの負荷軽減になっていると考えています。

チャットボットで対応できている問い合わせ数(月40~60件)は、問い合わせ全体の4~5%程度ですが、その分の時間を他業務に充てることができ、それが4~5%の生産性向上に確実につながっています。また、従来あまり積極的にホームページ上で説明できなかった細かな手続きも、チャットボットで手軽に質問・確認できるようになったことで、お客様の利便性も向上しています。
自分の求める食事メニューなどがすぐに見つからない場合、お客様は即座にホームページから離脱してしまいます。しかし、チャットボットによって求める商品があるかどうかすぐに問い合わせできるので、離脱を防止して売上機会損失の低減にも貢献しています」

RICOH Chatbot Serviceを今後のどのように活用していきたいとお考えでしょうか。

「新たなサービスや商品を開発する際、開発担当者の思い入れや情熱だけで開発を進めてしまう場合があります。しかしチャットボットを使うことで、実際にお客様がどのようなものをどの程度求めているのか、定量的なデータを得ることができます。それをエビデンスとすることで、サービス/商品開発の方向性を客観的に判断できるようになることが期待されます。また、質問内容を分析することで、自分たちが今までまったく思い付かなかった要望を拾い上げることができます。現在はまだ十分には生かしきれてはいませんが、これからはチャットボットで得た気づきを基にして、よりお客様にお喜びいただける商品やサービスを提供していきたいと考えています」

「メディカルフードサービスの商品があるから、人生って楽しい!」
と感じていただけるように

最後に、メディカルフードサービス様が目指される事業の方向性を教えてください。

「当社の社是に『おいしく、楽しく』というものがあります。『食べる』ことは人の最大の楽しみの1つです。生きている以上食べることは欠かせませんし、何歳になっても食べる楽しみは格別です。いつまでも、『メディカルフードサービスの商品があるから、人生って楽しい!』と感じていただけるような、さらにおいしくて見た目も綺麗な商品を作っていきたいと考えています」

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