導入事例 CASE

QAを簡単カスタマイズ!
機動性の高い「RICOH Chatbot Service」が事業の変化に素早く対応

西武グループの会員サービス「SEIBU PRINCE CLUB」の運用業務を担う西武プロセスイノベーション様。西武グループでは、鉄道やホテル、遊園地など多彩な事業を展開しており、会員サービスやそれに伴って発生する問い合わせもさまざまです。
このような会員サービスを利用するお客様に対して、業務効率にも考慮しながらどのように顧客対応品質を向上させてきたのか、ご担当者の方にお話をお伺いしました。

株式会社西武プロセスイノベーション

本社所在地:埼玉県所沢市くすのき台一丁目11番地の1
従業員数:71名(2023年6月1日現在)
主な業務:西武グループ各社の経理業務、給与計算など人事業務、グループ会員組織「SEIBU PRINCE CLUB」の運用業務
URL:https://www.seibuproinnov.co.jp/
(SEIBU PRINCE CLUB:https://club.seibugroup.jp/

「西武鉄道」や「西武・プリンスホテルズワールドワイド」「西武リアルティソリューションズ」など合計81社によるさまざまな事業を展開する西武グループ様。そのグループ各社の経理業務や給与計算、人事などのバックオフィス業務、そしてグループ会員組織「SEIBU PRINCE CLUB」の運用業務を担うのが西武プロセスイノベーション様です。グループ全体の企業価値向上に寄与することを目的にシェアード・サービス会社として2022年12月1日に設立。翌2023年6月から運営を開始しています。

これまでの課題

  • 1
    サービスや事業の変化に沿った臨機応変な顧客問い合わせ対応が必要だった
  • 2
    ITリテラシーの高いお客様が増え、Webサイトを含めたさまざまな顧客対応の必要性が高まってきた
  • 3
    お客様の潜在的なニーズやお困りごとを可視化したかった

Chatbot導入効果

  • 1
    RICOH Chatbot Service導入により簡単にQAの内容を修正でき、状況の変化に柔軟に対応できるようになった
  • 2
    チャットボットへ月2,000件以上の問い合わせが入っており、Webサイト上での問い合わせ対応ニーズに応えられるようになった
  • 3
    チャットボットへの問い合わせ内容を確認/分析することで、普段は気付かないようなお客様の状況が可視化できるようになった

社員インタビュー

  • 長岡 真人 様

    SPCソリューションユニット マネジャー
    長岡 真人 様

導入の手軽さとユーザビリティの高さからRICOH Chatbot Serviceを採用

チャットボットサービス導入前にはどのような課題があったのでしょうか。

RICOH Chatbot Serviceでは、リアルタイム更新が可能

これまで会員様向けには主にコールセンターでお電話での問い合わせ対応をしてきました。
コールセンターでの対応は営業時間が限られてしまうことや、最近の問い合わせコール数やSEIBU PRINCE CLUB(以下、SPC)サイトへのアクセス閲覧数・時間帯などを見ていると、Webサイト上でもリアルタイムにお客様の疑問に答えられるようなサービス提供が必要ではないかと感じておりました。
Webサイト上にはFAQを用意しておりますが、頻繁にアップデートする対応が難しい状況でした。特に、近年さまざまな年齢層でもITリテラシーの高いお客様が増えてきており、比較的年齢層が高い会員様もWebサイトを確認してご連絡いただくことが増えてきていたので、本対応のニーズ・必要性が高まっている状況であると考えておりました。

その時々の状況に合わせたより柔軟な対応ができるような顧客対応体制の構築とさらに、会員の方が実際にどのような点でお困りなのか、どのような要望をお持ちなのかを可視化して、それをサービス向上などにつなげたいという課題もありました。
西武プロセスイノベーションでは約半年前(2023年6月)からコールセンターを内製化。これを機に、お客様からのお問い合わせと連動したRICOH Chatbot Serviceの本格的な活用を開始。

RICOH Chatbot Serviceをご採択いただいた具体的な理由を教えてください。

他社製を含めていくつかの製品を比較・検討しました。
RICOH Chatbot Serviceの良いところは、まず非常に手軽に導入できること。導入準備が簡単でコスト負担も軽い。さらに、無料トライアルのご提案もいただいたので、さらに導入しやすかったですね。実際にWebサイト上で問い合わせしていただくお客様の視点で見たときに直感的に使いやすいと感じました。
またFAQ方式で質問内容を選んでいく方法と直接問い合わせ内容を入力していく方法の2通りの問い合わせ方法が選択可能で、お客様次第で使いやすい方を選択できるのもとても良いと感じました。

運用者の観点からも、Excelファイルを使ってQAのブラッシュアップが可能でメンテナンス作業が容易な点が評価されました。
さらに、起動時に表示されるQAの選択肢カテゴリーの設定が速やかに変更できるので、状況に応じた臨機応変な運用が可能な点もRICOH Chatbot Service採択のポイントとなりました。

画像付きQAで回答内容が一目瞭然

利用開始までにどのような準備をされましたか。

西武グループが提供するサービスは多種多様で、お客様よりさまざまな問い合わせをいただきます。コールセンター内製化後は、実際にどのような問い合わせが多いのか改めて棚卸しをし、その上で大まかなカテゴリー化をした後、問い合わせフローを作成。各カテゴリーで想定される具体的なQ&Aを1つ1つ作成していくという工程を踏みました。RICOH Chatbot Serviceは画像をアップロードして表示できる機能があるので、例えば『お手持ちのカードのここを見てください!』と画像付でご説明をすればお客様へ視覚的にお伝えする事が出来ます。実際に使ってみて改めて非常に良い機能だと感じました。
また、導入時はちょうどSPCのアプリを立ち上げたタイミングでした。新たにアプリ関連のご質問やお客様に登録手続きをしていただく上で、RICOH Chatbot Serviceを活用させていただきました。

現在チャットボットへの問い合わせ件数は月平均2,000件前後。導入当初はアプリ立ち上げと重なったこともありその数倍規模でしたが、今は比較的安定している状態です。SPCの会員の年齢層が比較的高いことを考慮すると、チャットボットの利用頻度は高いと言えるのかもしれません。
実際にお問い合わせいただく内容は、パスワード変更やSMS認証の手順など現在でもアプリのログインに関するものが多くを占めています。SPCではグループの各事業会社が積極的に新しいサービスを展開しており、それらのアップデート情報をタイムリーに提供するには、やはりチャットボットのような機動性の高いツールが適しているのではないかと考えています。

RICOH Chatbot Service導入で状況に応じた臨機応変な問い合わせ対応が可能に

RICOH Chatbot Service導入によってどのような業務上の効果が現れていますか。

やはり一番のメリットは、その時々の状況に合わせて臨機応変にQAの内容を登録・変更、表示順などを追加・修正できるところだと感じております。新しいサービスが始まった時に、新サービスに関する問い合わせが必ず増えます。
また、コールセンターでは時期によってお問い合わせが多くなる案件や各事業会社がさまざまなサービスを展開しておりますので、その展開状況によって問い合わせの傾向が大きく変化いたします。コールセンターのお問い合わせ状況や、サービスの変化に合わせて、細かくQAの内容や表示順などを改善していくが、お客様の疑問をいち早く解決するための取り組みだと考えております。

このような小回りを利かせた対応はその都度チャットボットで行い、特に問い合わせが多かったものはWebサイトのFAQに反映させていく、というような流れを作ることができれば、より効率良くお客様へのサービス維持・向上ができるのではと考えております。

コールセンター内製化のひとつのKPIは応答率90%を目標にしております。 コールセンター内製化やチャットボット導入など顧客対応全体の最適化の結果として、内製化後3カ月で、目標としているコールセンターの応答率90%以上を達成し、その後も90%以上を維持することができております。
これからは電話やWebサイトなどを通じて寄せられるさまざまな声を一元管理し、西武グループ各社に「お客様の声」として還元することで、サービスの向上やお客様の満足度を高めていけるようにしていきたいと考えております。

SEIBU PRINCE CLUB の顧客サービス窓口を今後どのように進化させていきたいとお考えでしょうか。

コールセンターを内製化したことで、お客様との対話の音声データを手元に持てるようになりました。音声データのテキストマイニングやAI解析の結果と、チャットボットでの対応履歴などを基にしてチャットボットやWebサイトのFAQの内容を更新したりすることができれば、お客様の疑問に対してよりスピーディーかつ的確にお答えできるではないかと考えています。
どのような方法で実現するかは幾通りかの選択肢が考えられますが、実際似たような発想の技術も出てきていますので、将来的にはそのような方向に進んでいきたいと思っています

RICOH Chatbot Serviceには通常のチャット中に有人チャットへ切り替える機能も搭載しています。そのような機能も活用しながら、現在の「コールセンター」という枠組みにとらわれず、電話・チャットボット・Webサイトなどのさまざまな顧客接点を一元化し、お客様により役立つ情報を速やかに提供できる、「コンタクトセンター」という位置付けにまで持っていきたいと考えています。

導入事例

お問い合わせ