導入事例 CASE

画像を活用してわかりやすさ抜群!
「RICOH Chatbot Service」がお客様の疑問をスムーズに解決

LPガスや水、電気など人の生活に必須なライフラインを総合的に提供するトーエル様。取り扱う製品やサービスが多いため、お客様からのお問い合わせ内容や種類もさまざまです。同社では、いかにスムーズにお客様からのお問い合わせに対応し、安全かつ確実にライフラインを提供し続けているのか、ご担当者の方にお話をお伺いしました。

株式会社トーエル

所在地:神奈川県横浜市港北区高田西1-5-21
従業員数:502名(2022年4月現在、連結)
主な業務:液化石油ガスの製造・卸・小売、プロパンガスおよび一般高圧ガス販売、ピュアウォーター輸出・製造・卸・販売、電力小売事業など
URL:https://www.toell.co.jp/

1963年の創業以来、神奈川県および関東一円にてLPガスや水、電気、ネットワーク回線などの生活に密着したライフラインを総合的に提供してきたトーエル様。水源からボトリング、配送までを自社で担うボトルウォーターなど、安全かつ安定的に、しかも安価でライフラインを提供していくことを使命としています。

これまでの課題

  • 1
    機器操作などのお問い合わせに対して、画像などで容易にお客様に説明できる仕組みが必要だった。
  • 2
    定型的なお問い合わせを効率良く対応することで、コールセンター全体の業務効率を向上させたかった。
  • 3
    ネット環境などを活用した、お客様にとってより利便性の高い情報収集・疑問解消の手段を提供したかった。

Chatbot導入効果

  • 1
    RICOH Chatbot Serviceから簡単に必要な画像や動画を参照できるようになり、お客様の疑問を素早く解消できるようになった。
  • 2
    定型的な質問の多くをRICOH Chatbot Serviceで自動対応。コールセンター全体の業務効率が向上した。
  • 3
    24時間365日、いつでもお客様が容易に疑問点を解消できる環境を整えることができた。

社員インタビュー

  • ITシステム室長
    稲永 朝彦 様

  • コールセンター
    齋藤 美保 様

  • ITシステム室
    山口 弘展 様

お客様の疑問を、より効率良くわかりやすく解決するためチャットボット導入を検討

コールセンターへは普段どのようなお問い合わせが寄せられるのでしょうか。

当社では60名体制で『トーエルコールセンター』を運用し、お客様からのご質問やご要望にお応えしています。代表的なお問い合わせは、例えば『メーターの安全装置が働いたために給湯器からお湯が出なくなった』ケースです。もちろんお問い合わせに対してはお電話口で、できるだけ丁寧かつ分かりやすくご説明はするのですが、機器の操作などの物の取り扱いについては、図や絵を使って『この部分にあるこのボタンを押してください』と言う方が、お客様にとっても遥かに分かりやすいのではないかと思います。上記のようなケースの他にも、引っ越しの際の手続きなど定型的なご質問も多く、せっかくコールセンターで人が直接対応するのであれば、ここではできるだけ人が直接対応しなければならないような複雑なご質問などに注力し、定型的な質問は、人手を介さずに何か他の方法で対応することで、コールセンター全体の業務効率と対応品質を向上できないかと考えていました。

コールセンターでは特に休日明けなどは電話が込み合い、どうしてもつながりにくい時間帯があります。その結果、お客様をお待たせしてしまうケースも出てきてしまいます。さまざまなサービスのWeb化が進み、インターネット人口も増加している中で、スマートフォンやパソコンから手軽に検索して疑問を解決する手段があった方が利便性は高くなります。これらの理由からチャットボット導入を検討しました。

「RICOH Chatbot Service」をご採択頂いたのはどのような理由からでしょうか。

まずは、非常に取り扱いが簡単なこと。システムやWeb関連の専門知識がなくても社内サイトへの設置やQAなどの内部データの整備が簡単にできます。QAデータを外部からExcel形式で容易にインポートできたり、ユーザーの利用状況や満足度などをすぐに確認できたりと、使い勝手も非常に優れていました。その他にも、先程申し上げたお客様に説明するための画像やPDFなどへのリンクを容易に設定できることも大きな選択理由です。

その他にも、将来を見越して他システムとの連携が可能であることや、コストパフォーマンスに優れたツールであることなどがRICOH Chatbot Service採択の大きな理由となりました。

毎日改善を繰り返して回答精度や使い勝手を向上

導入に際してどのような事前準備をされましたか。

チャットボット立ち上げに際しては、コールセンターやデザイン制作チーム、情報システム室など各部署横断で特命チームを結成。専用のグループチャット内で常に情報交換し、スピード感をもって臨むことができました。初期のQAはコールセンターへヒアリングした内容とサイトに掲載したFAQを基に作成。お客様へ説明するための各種画像は、当社のWebサイトなどから調達しました。そして、コーポレートサイトやFAQ、お客様向けのマイページなど、あらゆるWeb上のリソースにRICOH Chatbot Serviceへの入り口を設置。リコージャパン様から『サイト上のチャットボットアイコンに動きを付けた方がいい』というアドバイスを貰い対応したところ、大幅にアクセス数が上がりました。

稼働開始した後も、ほぼ毎日のペースでQAやシナリオなどを改善することで、お客様の使い勝手の向上を図っています。具体的には、例えばウォーターボトルを積み重ねるための部品に関して、正式な部品名称はありますが、お客様はその名称をご存じありません。「青い発泡スチロールのやつ」など形状や色を使ってさまざまな表現で呼びます。それらの表現の揺れをできるだけ吸収してできるだけ正しい答えに導けるよう、一つ一つ言い替えや類義語として登録しています。その他にも、お問い合わせ数の多いカテゴリーを上位表示させたり、細かなカスタムシナリオを設定したり、さらに、モバイル向け画面のUXを日々改善するなど、ほぼ毎日何らかの改善を実施しています。

お客様の利便性向上とコールセンター効率化を両立

RICOH Chatbot Service導入によって当初の課題は解決しましたか。

ガスが止まった!というお問い合わせに対しては、復帰の手順を順番に画像付きで説明するような回答を作成。その他、ウォーターボトルの処分方法についてもよくご質問を頂きますが、それに対しては当社のYouTubeチャンネルに破棄方法の動画をアップし、チャットボットからそちらへ誘導するようにしています。これにより、画像や動画を見ながらスムーズな問題の解決につながっているものと判断しています。また、3、4月の引っ越しシーズンにはガスの開栓依頼が多く発生します。同時期にはチャットボットへも同件のお問い合わせが増えますが、ホームページ上の開栓手続き画面に直接飛べるようにしており、繁忙期で電話が混在していたり、夜間などでもお待たせしたりすることなく容易に手続きに進める環境を整えることができました。

チャットボットへのお問い合わせ数は、昨年10月時点では月500件程度。日々のさまざまな改善策によりRICOH Chatbot Serviceでの対応数が増加し、今年6月には月2,000件を超えました。定型的なものを中心にチャットボットでお問い合わせを吸収したことで、コールセンターのオペレーター約1名分の余裕が生まれています。

今後RICOH Chatbot Serviceをさらにどのように活用されようとお考えですか。

APIによる外部連携を積極的に進めていきたいと考えています。すでにLINEとの連携はかなりのレベルまで進んでいるとお聞きしていますが、さらに基幹系とも連携して人が行っている処理もLINEを通じてできるようになるのが理想です。例えば、『何かお勧めの商品はあるか?』と尋ねたらセール中の商品をお勧めし、そこで注文まで完結できる。条件が揃えばこのようなレベルにまで持っていくことができれば良いなと思っています。

導入事例

お問い合わせ