導入事例 CASE

ボトムアップ提案による生成AI導入のツールとして「RICOH Chatbot Service」を選定。
社内問い合わせ業務、さらには一般の業務効率化を統一環境で実現

若手社員で構成したDX研究チームからの提案で、スタッフ部門の業務効率化としてAIチャットボットを導入するにあたり、「RICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 社内ナレッジ」を選定し、社内問い合わせ業務の効率化を推進。さらに、全社的な業務効率化を目的として「RICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 一般ナレッジ」の導入を開始。統一されたユーザーインターフェースで、AI利用のガバナンスを高めつつ、会社全体の業務効率化を目指しています。

昭和鉄工株式会社

所在地 :福岡県糟屋郡宇美町宇美3351-8
設立 :1933年4月(創業1883年)
従業員数 :380名(2025年3月31日現在)
会社概要 :熱源・給湯製品、空調製品、環境製品、都市景観製品、鋳造加工製品の製造・販売等
URL:https://www.showa.co.jp/

  • 140年以上の伝統と、最新のIT・DXの融合で
    生産性改革に積極的に取り組む
    ものづくり企業
    1883年(明治16年)創業以来、ボイラーをはじめとする熱源・給湯製品や空調製品で培ってきた熱技術を軸に、ものづくりにこだわってきた昭和鉄工株式会社様。
    140年以上の歴史がある一方で、若手社員主導でIT活用とDX推進を積極的に取り入れる社風を持ち、
    全体最適を追求した生産性改革に取り組む会社です。

これまでの課題

  • 1
    スタッフ部門の問い合わせ業務を効率化したい
  • 2
    セキュリティを心配することなく生成AIを利用したい
  • 3
    社内の生成AI利用においてガバナンスを強化したい

Chatbot導入効果

  • 1
    「RICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 社内ナレッジ」を導入し、ドキュメントをアップロードするだけで、社内問い合わせのチャットボットを構築
  • 2
    自社専用のセキュアな環境で、情報漏洩を心配することなく、社内ナレッジを生成AIで活用できる
  • 3
    「RICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 一般ナレッジ」で、生成AI利用にガバナンスを効かせつつ、社内ナレッジと共通のUIで利用できる

社員インタビュー

  • 真海 靖彦 様

    DX推進部
    部長
    真海 靖彦 様

  • 溝部 晋也 様

    DX推進部
    係長
    溝部 晋也 様

  • 須河内 崇博 様

    サーモデバイス事業部
    技術グループ 課長
    須河内 崇博 様

  • 下田 亮介 様

    総務部
    企画デザイングループ
    下田 亮介 様

社内のナレッジを外部にアップロードするということで、
セキュリティの面が不安でした。
その点でリコーのサービスであれば間違いないだろうと考えました

背景と課題

若手社員によるDX研究チームからの提案でAIチャットボット導入へ

昭和鉄工では、若手社員が部署を横断してITサービスやツールの調査・提案を行う「DXRs(DX Researchers)」チームが7〜8年前から活動し、ボトムアップでのDX推進を促す企業文化が醸成されています。さらに2020年のコロナ禍を契機に、同年に就任した日野現社長の下、全社的なDX推進が加速しています。

このような動きの中で、生成AIの活用を研究していたDXRsチームから「ユーザーからの問い合わせにAIチャットボットが使えるのでは」という提案がありました。

同社DX推進部 係長 溝部 晋也様は「ユーザーからの問い合わせ対応は、業務の中でかなりの時間を要していました。そのため、AIチャットボットがその問い合わせに対して回答してくれるようになれば良いと考えました」といい、DXRsのメンバーである総務部 企画デザイングループ 下田 亮介様は「DXRsでは生成AIが何かに使えないかとずっと調査を続けており、それが今回実を結んだ形になります」と語ります。

導入の経緯

情報保護に対する安心感で「RICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 社内ナレッジ」を選定

AIチャットボット導入にあたり、リコーのRICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 社内ナレッジと共にもう1社のサービスが候補になったといいます。

溝部様は「最終的な選定の決め手は、社内のナレッジを外部にアップロードするということで、セキュリティの面が不安でした。その点でリコーのサービスであれば間違いないだろうと考えました」。

加えてDXRsチームのサーモデバイス事業部 技術グループ 課長 須河内 崇博様は「リコーと昭和鉄工の付き合いも深く、このサービスも継続的にビルドアップしていくことを考えると、今後私たちからさまざまな要望を出すことも考えて、新しいベンダーよりもリコーと協力していくほうが良いと全員で話し合い決めました」といいます。

導入の効果

月200~300件の問い合わせを処理。今後の浸透でさらなる効果に期待

現在、同社ではRICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 社内ナレッジを、総務、人事、財務経理、そしてDX推進部の4部門に対する問い合わせ対応業務に導入しています。

導入の効果について溝部様は「現在月に200~300件ほどの問い合わせに対応しています。ただ、当初の目標としていた総問い合わせ時間の6割削減には正直まだ到達できていません。これは、まだすべての情報をアップロードできているわけではないという点と、ユーザー側の意識、つまり問い合わせする社員がチャットボットに聞こう、という意識になっていないことが背景にあると考えています」と語ります。

一方で、サービス自体の使い勝手について溝部様は「インターフェースも非常に分かりやすいですし、管理する上で悩むようなことはあまりありません」と語り、コンテンツの投入も容易で、各部署の管理責任者が自ら行えるほど使い勝手が良いと評価しています。

今後の展望

 

上:明治期の御料車用ラジエーター
下:昭和初期の学校暖房用ボイラー
創業期から連綿と続く「伝統と革新」の土壌が
常に最先端の技術を取り入れる社風を形作っている

RICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 一般ナレッジとあわせて、全社員が普通に生成AIを使う環境を

同社では、 RICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 社内ナレッジに続き、RICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 一般ナレッジも導入して、利用を開始しています。同社のIT・DX推進を統括するDX推進部 部長 真海 靖彦様は「社員がまだ生成AIに慣れていないので、フリーで使うにしてもIDを取得するのはハードルが高いと考えています。その点で、今のチャットボットからボタン一つでChatGPTにアクセスできるのは、良い入口になると考えています。一方で、フリーで生成AIを使われると、社内の機密情報をアップロードしてしまう可能性もあります。そのようなセキュリティリスクを低減できるのもRICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 一般ナレッジのメリットと感じています」と語ります。

最後に同社のIT・DXの展望について伺うと須河内様は「長時間労働が社会問題の一つとして働き方改革が推進される中で、このような生成AIサービスが導入されたことで、ポンと情報を入力するだけで、かなり質の高いものが返ってくるようになりました。恐らくそこが、質をきちんと担保しながら、業務の生産性を上げていく、という点につながると考えます。だからこそ、この会社の中で利用者をどんどん増やしていかなければなりません。利用者が増えれば、昭和鉄工の中でもどこかのタイミングでブレイクスルーが起こるでしょう」と語ってくださいました。

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