母集団形成とは?
メリットや重要性、AIを活用した最新手法まで解説

現在、少子高齢化による人手不足がどの業界でもいわれている中、優秀な人材の確保は多くの企業にとって大きな経営課題となっています。採用活動を行う際に、成功のカギを握るのは、母集団形成です。
そこで今回は、母集団形成を成功させるポイントと、チャットボット活用による成功事例をご紹介します。
母集団形成とは、自社の求人に応募してくれる応募者の集団のことを言います。筆記試験、1時面接、2時面接と採用活動が進むにつれ、残っていく応募者の数は少なくなっていくので、母集団の形成は不可欠になります。
「2.採用の母集団形成を成功させるポイントとは?」でも後述しますが、母集団形成において重要となるのは、応募者の適切な人数(量)と、採用ターゲットとなる人材かどうか(質)となります。
ただやみくもに人材を集めればよいというわけではなく、人材の量と質を考えたうえで母集団を形成していくと良いでしょう。
ただ、現在、少子高齢化による人手不足が叫ばれており、なかなか母集団形成に必要となる「母数を増やすこと」が難しくなってきています。
母集団を形成する方法の一つとして、近年ではSNSを使い、応募者を集める企業なども増えてきております。
近年、採用活動において「母集団形成」の重要性が一層高まっています。その理由は、社会構造の変化と採用手法の多様化にあります。まず、少子高齢化による労働力人口の減少は深刻な課題であり、多くの企業にとって優秀な人材の獲得競争が激化しています。これは、新卒採用だけでなく中途採用市場においても同様の傾向です。このような状況下で、ただ待っているだけでは自社が求める人材に出会える可能性は低く、戦略的に候補者を集める必要性が増しているのです。
また、採用手法が多様化したことも大きな要因です。従来の求人広告だけでなく、SNSやダイレクトリクルーティング、リファラル採用など、企業が候補者と接点を持つ方法は多岐にわたります。これらの手法を計画なく手当たり次第に実施しても、工数とコストがかさむばかりで、効果的な採用にはつながりにくいでしょう。自社の採用目標を達成するためには、どのチャネルを使い、どのような層にアプローチするのかを具体的に設計し、質の高い母集団を形成することが不可欠となります。
以上のように、変化の激しい採用市場で勝ち抜くためには、母集団形成の段階から採用活動の成否が大きく左右されるといえます。質の高い母集団は、その後の選考プロセス全体の効率を向上させ、最終的な採用成功の基盤となるのです。
質の高い母集団を形成することは、採用活動全体に多くのメリットをもたらします。単に多くの候補者を集めるだけでなく、採用の質や効率を大きく向上させる効果が期待できるからです。具体的には、以下の2点が挙げられます。
採用のミスマッチを減らし、入社後の定着率を高める可能性がある
自社のビジョンや文化、求める人物像を明確にした上で母集団形成を行うことで、自社にフィットする人材が集まりやすくなります。これにより、選考段階での見極めが容易になるだけでなく、入社後に「思っていたのと違った」というミスマッチを防ぐことにもつながります。結果として、早期離職のリスクを低減し、長く活躍してくれる社員の獲得が期待できるでしょう。
採用コストと工数の最適化
ターゲットを絞らずに求人広告を掲載したり、イベントに出展したりすると、多くの応募は集まるかもしれません。しかし、その中から自社の要件に合う候補者を探し出す工数は膨大になります。採用計画の初期段階でターゲットを明確にし、効果的なアプローチを絞り込むことで、無駄なコストを削減し、採用担当者の負担を軽減できます。
このようなメリットは、新卒採用・中途採用を問わず、あらゆる採用活動において重要となります。採用目標の達成に向け、質の高い母集団形成を目指すことが成功への近道といえるでしょう。

優秀な人材の確保が必要不可欠である中、採用活動を成功させるためには、母集団形成が重要です。母集団形成とは、自社の求人に興味関心を寄せる人材、つまり候補者を集めることですが、ただ単に数多く集めれば良いというわけではありません。その候補者の質を高める必要があるのです。
しかし実状として、採用の母集団形成における課題によく挙がるのが、
1.そもそも応募数が少ない
2.応募はされるが求める人材からの募集がない
といったものです。
応募数が少なければ選定の範囲が狭まりますし、自社にマッチした候補者がいなければ無駄な労力となってしまいます。
母集団形成を成功させるためには、こうした課題を解決することが先決です。

一般的に、母集団形成の手法として、求人情報サイトや人材紹介サービス、合同説明会・イベント、マッチングイベントの利用、自社の採用サイト、SNS、CMや広告利用などが一般的です。しかし、これらの手法でも応募数が少なく、質の高い候補者が得られなければ別の対策を取る必要があります。
ここで有効な手段と考えられるのが、チャットボットを活用することにより、応募数を増やすという方法です。
チャットボットとは、会話するロボットのことです。例えば、Webサイトにチャットを実装し、そこへ訪れたユーザーがチャット形式で問い合わせをすると、チャットボットが自動的に質問への回答を返します。
このチャットボットを自社の採用サイトに導入することで、求人に興味のあるユーザーが訪れ、わざわざ問い合わせするまでもない質問や、直接聞きにくい質問などをし、疑問解消に役立ちます。これまでにない気軽な企業とのタッチポイントを作り出すことで、就職活動を行うユーザーの敷居を下げることにつながります。
ちょっとした疑問が解消されれば、その分応募意欲も湧いてきて、より応募数が増える見込みがあります。
これまでの母集団形成の手法に加え、近年ではテクノロジーの活用、特にAIを搭載したチャットボットによるアプローチが新たなトレンドとなっています。これは、採用活動のDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として注目されており、中途採用・新卒採用を問わず、多くの企業で導入が進んでいます。
採用サイトにAIチャットボットを設置することで、サイト訪問者に対して24時間365日、自動で対応させることが可能となります。これにより、潜在的な候補者が疑問や不安を感じたその瞬間に回答を提示し、応募への心理的なハードルを下げることに繋がります。単純な質疑応答だけでなく、候補者の希望条件をヒアリングし、最適なポジションを提案するといった能動的なアプローチも行えるため、これまで取りこぼしていた層の獲得につながる可能性を秘めています。
この手法の大きなメリットは、採用担当者の工数を大幅に削減できる点です。初期対応や一次スクリーニングをAIに任せることで、担当者はより重要度の高い選考や候補者とのコミュニケーションに集中できます。
以上のように、AIチャットボットは母集団形成の効率と質を同時に向上させるための強力なツールです。自社の採用計画における課題の理由に応じて、AIチャットボットの導入を検討することは、競争の激化する採用市場において優位性を築くための一手といえるでしょう。

ここで、実際に採用サイトにチャットボットを導入した企業の成功事例をご紹介します。
あるITシステム会社は、一般の学生への知名度がそれほど高くなく、自社の良さを知ってもらうために、学生とのタッチポイントを増やす必要がありました。そこで採用サイトにチャットボットを導入したところ、例年よりも割と早いタイミングで問い合わせが入るようになりました。
チャットボットでの問い合わせ内容は、直接の面談などでは少し聞きづらい給与面や待遇面などが多く、学生たちの要望をキャッチアップできました。また直接のコミュニケーションが苦手な学生にも有効なタッチポイントとして機能しています。
初年度はトライアル的に行いましたが、担当者は学生とのタッチポイントの一つとして、応募母数を増やす有効な手段だと捉えています。
事例の詳細はこちら
チャットボットの導入事例16選!業界別の事例もご紹介

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