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ChatGPT連携サービスとは?種類や具体例をご紹介

世界的に話題になっているChatGPTは、企業の業務利用も進んでいます。ChatGPTはWebサイトから利用するだけでなく、連携させて利用することができるので、利用の幅が広いのも特徴です。
そこで今回は、ChatGPT連携サービスの概要からどのようなサービスがChatGPTに連携できるのか、チャットボットに連携できるサービスの例もご紹介します。ChatGPTを社内で安全に有効活用する方法を探している方は必見です。

1. ChatGPTとは?

ChatGPTとは、米国の新興企業OpenAIにより開発されたAIチャットシステムです。自然言語生成モデルが使われており、インターネット上の膨大な情報の学習によって、複雑な質問に対しても自然で高精度な回答を行うことができます。まるで人間のような自然な会話ができることから、個人の利用だけでなく、法人による業務への利用も進んでいます。

ChatGPTを業務に活用する際のメリットとして、リサーチや用語検索の手間が省けることや、自然で精度の高い文章を作成できることなどから、業務効率化につながることが挙げられます。この他にもChatGPTは幅広い活用の可能性があることも、注目を集めている理由となっています。

ChatGPT連携サービスとは

ChatGPTは、OpenAIのChatGPTの公式サイト上から利用することができますが、他にも利用方法があります。ChatGPTではAPIが提供されており、外部のサービスとChatGPTをAPI連携させて利用することもできます。

APIとは「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の頭文字を取ったもので、アプリケーションとプログラムをつなぐ役割を果たす機能を指します。

ChatGPTのAPIを利用すると、他のプラットフォームやツールといった外部サービスと簡単に連携でき、ChatGPTを、外部サービスを通じて利用することができるようになります。そのため、既存のChatGPTよりも活用の幅が広がります。

ChatGPT連携サービスとChatGPTとを連携させることで、業務効率化や顧客満足度の向上、新規サービスや商品の開発・提供、マーケティングなど、さまざまなメリットが生まれます。


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2. ChatGPT連携サービスのメリット

ChatGPTは他のサービスと連携することで以下のようなメリットがあります。

●AI開発の効率化

自社で利用しているシステムやサービスにChatGPTやAI機能を組み込む場合、開発に期間もかかり、またコストもかかります。
しかしChatGPT連携サービスを使えば、効率的に開発を行うことができるため、開発ノウハウがなかったり、あまりコストをかけずに開発を行いたい場合は利用することがおすすめです。

●ChatGPTの活用の幅が広がる

ChatGPTは、その機能だけでもビジネスに活用することができますが、他のプログラムやサービス、アプリと組み合わせ、連携させることで、より高度で幅広い使い方ができるようになります。
例えば、ChatGPTと音声認識サービスを連携すれば自動で議事録を作成することができます。
このようにChatGPTとサービスを連携することで、活用の幅や場面も広がり、業務の生産性向上につなげることができます。

●蓄積したデータの活用

ChatGPTは学習した独自のデータを活用することで、使用する場面にあわせた回答を作り出すことができ、また自然な対話での回答を実現できます。
そのため、例えば問い合わせ顧客の対応にChatGPT連携サービスを利用した場合、顧客の要望や問い合わせに対して専門的な回答を、自然な言葉や文体で答えることが可能です。またデータの蓄積が進むことで、回答の質もあがり、顧客満足度向上なども期待できるようになります。

3. ChatGPT連携サービスの種類

ChatGPT連携サービスには、さまざまな種類があります。主な種類について、具体的なサービスの例と共にご紹介します。

ChatGPTの安全・便利な社内利用環境構築

ChatGPTをWebサイト上から社内で利用する際には、ChatGPTに入力した内容がChatGPTの学習に使われてしまうため、機密情報や個人情報を入力すると情報漏洩につながります。そのため、企業が業務で法人向けのChatGPT利用する際には、よく検討しなければなりません。

ChatGPT連携サービスの中には、入力データをOpenAIの学習に使われることなく安全にChatGPTを利用できるサービスが存在します。例えば、ChatGPTを自社専用の環境で利用することができるサービスがその一つです。

例)チャットボットサービス

チャットボットサービスにAPI連携させ、ChatGPTをそのチャットボットサービス上で利用できるようにすることで、入力した内容がChatGPTに学習されない仕組みを構築できます。これにより、社内で安心してChatGPTを利用することができます。


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自動応答・質疑応答などWeb接客

ECサイトなどのWeb接客にChatGPTをチャットボットとして利用したいニーズに応えるサービスです。

例)ECサイトのお問い合わせ対応バーチャルアシスタント

例えば、ECサイト上に、お問い合わせ対応のバーチャルアシスタントとしてチャットボットが実装されている場合、そのチャットボットにChatGPTを組み込み連携させることで、ChatGPTによる高精度な自動応答・質疑応答が可能になります。

文章作成をサポート

ChatGPTに条件を指示すれば、文章を巧みに作成してくれます。そのChatGPTが作成した文章を実際の業務に役立てるのをサポートするサービスです。

例)プレスリリース自動作成ツール

あるPR効果測定サービスは、ChatGPTと連携させることでプレスリリースを自動作成する機能が利用できるようになります。プレスリリースの作成と共に、配信機能までそろっているので、ChatGPTを一連の業務の流れの中に組み込んで業務を効率化することができます。

例)Googleドキュメントやスプレッドシートと連携

GoogleドキュメントやスプレッドシートとChatGPTを連携させることで文書や表作成が効率化します。「GPT for Sheets and Docs」という無料アドオンを追加することで実現します。Googleスプレッドシートでは、「gpt関数」が新たに使用できるようになり、質問を引数として指定してChatGPTからの回答を表示することができるようになります。

表で何らかのリストを作成したい場合に、gpt関数を用いて簡単にリスト化することができます。例えば、特定の業務の一般的な手順を知りたいときに、「○○の業務の手順を教えて」と入力すると、自動で手順を表示してくれます。リサーチの手間を省けるうえに、自動的にGoogleスプレッドシートのセルに入力されるので、成形の手間も省けます。

文章を要約・議事録作成をサポート

ChatGPTは文章を要約したり、会議の内容を音声からテキスト化した後、ChatGPTを使って文章を整えたり、要約したりできます。

例)議事録作成ツール

ある会議の会話内容の議事録をとることができるサービスは、ChatGPTと連携させることで、自動で会議内容の要約を行い、トピックや質疑応答を自動で抽出することができます。既存のツールの機能をChatGPTで拡張させている好例です。

チャット会議におけるアイデア出しをサポート

チャット会議において、チームメンバーでアイデア出しをする際に、ChatGPTと連携させることで、アイデア出しのサポートとなります。

例)Microsoft Teams

Microsoft Teamsでは、Microsoft Azure内でOpenAIのモデルが利用できる「Azure OpenAI Service」にて公開されているAPIを利用し連携することで、チャット上でChatGPTを使えるようになります。

例えば、Teamsのチャット会議でアイデア出しをしている最中に煮詰まってしまった際に、「gpt、〇〇についてのアイデアを5つ教えて」と呼びかけると、ChatGPTが5つ列挙してくれます。そのアイデアをもとに会議を発展させていくことができます。


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契約書作成をサポート

社内では、各種契約書などの法律文書を作成する機会がありますが、定型文のリサーチや文章作成に手間取ることがあります。その際、ChatGPTの文章添削能力を利用することができるサービスです。

例)契約書レビューシステム

ある契約書レビューシステムは、ChatGPTと連携させることで、ChatGPTが契約書の修正をサポートする機能を提供しています。契約書の修正文案をChatGPTが示してくれるため、リサーチの手間を省くことができ、業務時間短縮につながります。

4. ChatGPTを連携したチャットボットの活用方法

ChatGPTを連携したチャットボットの活用方法をご紹介します。

●カスタマーサポートの問い合わせ対応を自動化 チャットボットを使っての問い合わせ対応の自動化は進んできていますが、用意した回答だけでは対応しきれないこともよくあるかと思います。ChatGPTを連携したチャットボットを活用することで、ユーザーが知りたい情報を今まで以上により具体的に表示することができます。チャットボットの管理や、運用面での業務負担軽減や、24時間対応可能というメリットとあわせ、ChatGPTを連携させることで問い合わせ対応の業務効率改善に大きく貢献します。

●営業サポート チャットボットは、Webサイトに訪問した新規の見込み客に対する初期コンタクトを自動化できますが、 ChatGPTを連携させることで、ユーザーが知りたい情報を、より具体的に表示することができます。またChatGPTを連携させれば、売り出したい商品などをユーザーにプッシュしたり、購入までのサポートをすることが可能です。
ChatGPTを連携したチャットボットは、人間と同じような対応が可能となるためユーザーも違和感なく使用でき、消費行動を促進することができます。

●社内ツール 社内ツールとして、ChatGPTを連携したチャットボットを導入すると、膨大なデータをもとに回答するため、知りたい情報を、早く、正確に得られるため、リサーチや業務の時間を短縮でき、業務の品質向上も可能となります。また、ChatGPTを連携したチャットボットであれば、時間を気にせずどこでも対応ができ、より自然な文章での回答が得られるため、ユーザビリティの向上にもつながります。

●ユーザーデータの自動分析 ChatGPTを連携したチャットボットは、ユーザーとの会話から自然言語を学習したり、データを自動分析できます。そのデータが蓄積されていくことで、より詳細な情報提供ができたり、新しい企画や、ニーズの発見、提案もできるため、ビジネスの幅をさらに広げるツールとして使うことができます。

5. リコーのChatGPT連携サービス「RICOH Chatbot Service for 生成AI」とは?

リコーのチャットボットサービスと、ChatGPTを連携させたサービスの具体例をご紹介します。

リコーの「RICOH Chatbot Service」は、AI活用型のQ&Aデータを読み込むだけで手軽に利用開始できるチャットボットです。そのオプション機能としてChatGPT連携サービス「RICOH Chatbot Service for 生成AI」を提供しています。

RICOH Chatbot Service for 生成AI」では、RICOH Chatbot ServiceにChatGPTを連携させることで、RICOH Chatbot ServiceからChatGPTを利用することができるようになります。

ChatGPTを連携したRICOH Chatbot Serviceへ入力した内容は、ChatGPTの学習には利用されないため、情報漏洩の心配はありません。

また、入力した質問内容とChatGPTが回答した内容の対話履歴が残るので、管理者が後から確認することができます。社内で活用する際にも、社員がどのような用途で利用しているのかを管理者が確認できるので、社内ルールに基づいた利用が可能になります。

6. まとめ

ChatGPTは、ChatGPT連携サービスを介して利用することで、よりその機能の活用の幅が広がります。

ChatGPTに入力内容を学習させたくない場合には、ぜひ「RICOH Chatbot Service for 生成AI」サービスのご利用をご検討ください。

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