kintoneのライセンスとは?
ライセンス不要でもできることをご紹介
業務アプリが手軽に作成できるクラウド型の開発プラットフォーム「kintone」。利用にはライセンスが必要であると聞いたけれど、顧客や取引先に情報共有する際にライセンスなしで使うことはできるのか、気になる方は多いかもしれません。今回は、kintoneの特徴からライセンスの概要、ライセンス不要で利用する方法についてご紹介します。
まずはkintoneの概要と利用するメリットをご紹介します。
kintoneとは?
kintone(キントーン)とは、アプリやシステム開発の知識を必要とせず、業務アプリが手軽に作成できるクラウド型の開発プラットフォームです。サイボウズ株式会社が2011年11月より提供しています。
インターネットに接続することで手軽に利用でき、社内の情報共有やチームワークに多くの企業が活用しています。
作成できるアプリの種類は多種多様であり、チーム内で共有して使うことができるので、社員同士のつながりを活性化する社内SNSとしても利用が進んでいます。
kintoneを利用するメリット
kintoneを利用することによって得られるメリットには、主に次の3つがあります。
1.アプリ作成が手軽に行える
2.情報を集約・共有できる
3.拡張性に優れている
部署別・業種別のテンプレートが100種類以上あり、手軽に追加できます。プログラミングの知識が不要で、専門家を必要としません。
またkintone上では、Excelデータやメールなどの社内に散在する情報を集約・共有できるため、社内SNSのような役割を果たします。
またプラグインや連携サービスを利用したり、JavaScriptやCSSなどによってカスタマイズしたりと、拡張性が高いのもメリットといえます。
kintoneを利用するには、基本的にライセンス契約が必要になります。コースが複数あり、料金が異なりますので、料金体系を確認しておきましょう。
kintoneには2つのコースが用意されています。いずれも初期費用は無料であり、5ユーザーから契約可能で、1ユーザー単位で契約できます。また1ヶ月ごとに契約更新を行います。
スタンダードコース
価格:月額1,500円(税抜)/1ユーザー(年額17,640円(税抜)/1ユーザー)
外部サービスとの連携、プラグイン、および拡張機能:あり
アプリ数:1,000個まで
スペース数:500個まで
ディスク容量:5GB×ユーザー数
ライトコース
価格:月額780円(税抜)/1ユーザー(年額9,170円(税抜)/1ユーザー)
外部サービスとの連携、プラグイン、および拡張機能:なし
アプリ数:200個まで
スペース数:100個まで
ディスク容量:5GB×ユーザー数
アプリとは、kintoneで使える業務システムのことで、コースによって利用できる数が異なります。スペースとはプロジェクトやタスクを進行する際に、必要なやりとりを集約することができる場所を指します。これもコースによって利用できる数が異なります。
スタンダードコースなら、外部サービスとの連携やプラグインや拡張機能を利用できます。
【オプション】ゲストユーザー・ゲストスペースkintoneには、主に顧客や取引先、協力会社など、社外の人をゲストユーザーとして招待し、ゲストスペースで情報共有をすることができるオプションが用意されています。ゲストユーザーとして誰かをゲストスペースに招待するには、ゲストユーザーのライセンスを取得し、ゲストスペースを必要があります。
スタンダードコースとライトコースそれぞれ、料金が異なります。ゲストユーザーは1ユーザーから契約可能です。
スタンダードコース
ゲストユーザー:月額1,200円(税抜)/1ユーザー(年額14,110円(税抜)/1ユーザー)
ゲストスペース数:500個まで
ライトコース
ゲストユーザー:月額580円(税抜)/1ユーザー(年額6,820円(税抜)/1ユーザー)
ゲストスペース数:100個まで
また、ライセンス不要で利用できるケースもあります。
※価格はすべて2023年8月末時点のものです。最新情報はkintone公式サイトを参照ください。
kintoneをライセンスなしで利用するにはどうすれば良いのでしょうか。その方法をご紹介します。
kintoneにデータを登録したり、閲覧したりするためには基本的にライセンスが必要です。しかし外部サービスと連携すれば、ライセンスを持たない人にもデータの閲覧権限を付与することができたり、外部ユーザーがデータをkintoneに登録できたりします。
例えば、次のような例が考えられます。
商品や経営指標などのデータを、顧客や取引先、関係者などに見せたいときに、サイボウズスタートアップスが提供している「kViewer」というサービスを利用すれば、kintoneのデータを外部に公開できます。kViewerでは、Web上にkintoneの情報を公開できるWebページを作ることができ、そのWebページを閲覧する人に、kintoneのライセンスは不要です。
例2)チャットボットサービスと連携してライセンス不要で利用するリコーの「RICOH Chatbot Service for kintone」というチャットボットサービスをkintoneに連携させる方法です。チャットボットとは、「チャット(対話)」と「ボット(ロボット)」を組み合わせた言葉で、人が入力した内容に対して自動的に回答を行うプログラムです。
本サービスと連携すれば、自社のホームページに設置されたチャットボットに、一般ユーザーが問い合わせ内容を入力すると、kintone内に登録されたデータを自動で抽出し、チャットボットが回答します。チャットボットに入力された情報は、kintone内に自動でデータとして蓄積される仕組みになります。このとき、kintoneライセンスを持っていないユーザーでもチャットボットからkintoneへ情報登録でき、kintoneに登録されている情報を参照することが可能です。
例3)Webフォーム作成ツールと連携してライセンス不要で利用するWebフォームを作成できるサービスをkintoneに連携する例です。このサービスを連携させることで、作成したWebフォームに登録された情報をkintoneで一元管理できるようになります。
またWebフォームから情報を入力することで、kintoneに情報が蓄積されていきますが、入力自体にはライセンスが不要です。そのため、外部ユーザーであってもライセンスなしで情報登録ができます。
先にご紹介したリコーのチャットボットサービス「RICOH Chatbot Service」とkintoneとの連携について、もう少し詳しくご紹介します。
本サービスには連携させる有償オプション「RICOH Chatbot Service for kintone」があり、このオプションにご契約いただくことでkintoneと連携させることができます。
kintoneと連携させるメリットは、チャットボットに入力された問い合わせ内容に対して、kintone内に登録されたデータを自動で抽出し、回答することができる点にあります。kintoneにFAQなどがすでにデータとして蓄積されている場合に、直接kintoneのFAQを参照してチャットボットが回答することができるので、新たにデータベースを構築する手間が省けます。
さらに、チャットボットに入力された情報は、kintone内に自動でデータとして蓄積されるため、kintone内の情報も増えていきます。
そして、kintoneのライセンスを持っていなくても、チャットボットからkintoneへ情報登録、kintoneに登録されている情報が参照可能です。
kintoneへの情報登録における利便性も向上させてくれます。チャットボットが入力をアシスタントするため、ITリテラシーに関係なく、スマートフォンからでも手軽にkintoneに情報登録が可能になります。
kintoneは、基本的にライセンスを取得して利用するサービスですが、外部サービスと連携するなどして、一部の機能がライセンス不要で利用できます。
今回、ライセンス不要で利用する例としてご紹介した「RICOH Chatbot Service for kintone」は、おすすめのオプションです。詳細につきましては、ぜひオプション紹介ページをご覧ください。
RICOH Chatbot Service for kintoneの詳細はこちら
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