AIを活用した検索エンジンとは?
仕組みや機能、従来の検索エンジンの違いについて徹底解説!

AIの業務活用が幅広い分野で進んでいますが、検索エンジンとしての利用もその一つです。情報を素早く検索し、適切な回答を返してくれるAI活用の検索エンジンの仕組みや活用の可能性について気になっている方もいるのではないでしょうか。
今回は、AIを活用した検索エンジンの意味から従来の検索エンジンとの違い、仕組みやメリット、代表的な検索AIまでご紹介します。
AIを活用した検索エンジンとは、従来の検索エンジンのプログラムにAI(人工知能)を活用するものです。機械学習(※1)や自然言語処理(※2)などの技術を用いて、従来の検索エンジンよりも高度な検索機能や結果を提供します。
※1 機械学習:コンピュータが大量のデータを分析してパターンや規則性を見つけ出し、予測や意思決定の精度を向上させる技術。
※2 自然言語処理:人間が日常的に使用する自然言語をコンピュータに処理させる技術。
●従来の検索エンジンとの違い
AIを活用した検索エンジンは、従来の検索エンジンと主に次の点で異なります。
・キーワードマッチングと自然言語理解従来の検索エンジンはユーザーが打ち込んだキーワードを含むページを表示しますが、AI活用検索エンジンはキーワードを自然言語として理解し、意味や意図を踏まえた上で、より関連性の高い情報を含むページを示します。
・検索意図の予測AI活用検索エンジンは、検索意図の予測も行えます。例えば「天気」について検索した際に、これから外出する予定があると予測して、周辺情報やおすすめスポットなどの結果を示すことが可能です。
・検索結果のパーソナライズAI活用検索エンジンは、ユーザーごとの興味関心や行動履歴に基づき、検索結果をパーソナライズします。
・検索結果のランキング検索結果を並べる順番も、AI活用検索エンジンはユーザーに最適化させます。従来の検索エンジンはページランクなどを元に順位付けしていますが、AI活用検索エンジンはユーザーの行動履歴や最新トレンドなども考慮した、そのときに最適なランキングを示します。
・学習・改善の仕組みAI活用検索エンジンは、従来の検索エンジンにはない学習・改善の仕組みがあります。ユーザーが検索すればするほど学習し、検索結果が洗練されてきます。

AIを活用した検索エンジンの仕組みを詳しく見ていきましょう。
●使われている技術
・機械学習
・ディープラーニング
・自然言語処理
先述の通り、大量のデータ学習による精度向上に役立つ機械学習や、人間の自然言語を理解する自然言語処理のほか、ディープラーニングと呼ばれる深層学習の技術も使われています。ディープラーニングは機械学習の一種であり、より高い精度で学習するのが特徴です。ディープラーニングにより、キーワードマッチングを超える文脈に基づく検索結果を示します。
●AIの役割
AI活用検索エンジンにおけるAIの役割として主なものを見ていきましょう。
・検索クエリ理解:ユーザーが検索窓に打ち込んだキーワードから意図を理解し、文脈に適した検索結果を返します。
・Webページのコンテンツの深い理解:Webページの内容をキーワードだけでなく、文脈などを深く理解した上で、最適な検索結果を示します。
・パーソナライズドランキング:ユーザーの検索履歴や興味関心、位置情報、最新トレンドを加味したランキングを示して最適化します。
・自然言語による応答検索結果は単なるURLの羅列ではなく、ユーザーからの質問に対する自然な回答で生成されます。
AIを活用した検索エンジンのメリットを紹介します。
●文章による検索が可能
先述の通り、従来の検索エンジンはキーワードマッチングが基本ですが、AI活用検索エンジンは文章による検索が可能である点はユーザーにとってメリットでもあります。誰かに質問するように問いかけると、文脈を理解して検索結果が返ってくるのは理想的といえます。
●検索精度向上
AIは同義語や文脈、検索意図を理解するため、「欲しい情報が見つけやすくなる」メリットがあります。従来の検索エンジンのような「的外れの検索結果」は極力減るでしょう。
●情報整理・情報ソース提示
検索結果は要約され、引用元の提示により情報ソースも明確に分かります。ただの検索ではなく、次のアクションにつなげやすい検索結果が手に入るでしょう。
●多言語対応
自然言語処理のおかげで、英語のWebページの情報も理解して検索結果として返すことも可能になりました。

代表的な検索AIの特徴を解説します。
●ChatGPT Search
ChatGPTで知られるOpenAIによる検索AIで、従来のChatGPTの対話機能にWeb検索機能を搭載したものです。ユーザーの質問への回答結果に、Webページの引用元が示されます。従来のChatGPTは過去データからの回答を返しますが、ChatGPT Searchはリアルタイム検索結果となるため、新しい情報も加わっています。
●Copilot Search
MicrosoftのAIアシスタントCopilotに追加された検索機能です。ChatGPT Searchと同様、引用元が明示されるので情報の正確さを確認できます。
●GoogleのBERT
Googleの検索エンジンに備わる自然言語処理モデルの一種で、検索クエリの意味を理解することで、関連性の高い検索結果を提供するのに役立てられています。
●Perplexity AI
対話型のAI検索エンジンで、AIモデルはGPT-4やClaude-3、Gemini Proなどが利用できます。詳細なカテゴリを選択できるため、専門的な内容の検索に向いています。
●Felo
日本のスタートアップ企業が開発したAI検索エンジンで、日本語に特化している点が特徴です。日本語特有の表現や文脈の解釈の精度が高いといわれています。また多言語対応やSNSの情報検索など機能面も充実しています。
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