チャットボットの導入事例にみる成功のポイント
チャットボットは、現在、多くの企業で業種・業界問わず導入されています。そのような中、特に導入に成功している企業は、どのようなことを実施して成功しているのでしょうか?
そこで今回は、チャットボットの導入事例から知ることのできる成功のポイントをご紹介します。
まずはチャットボットの導入に成功している企業の導入事例とともに、成功ポイントを見ていきましょう。
事例1 お客様からの問い合わせ数半減に成功
一般消費者にECサイトで商品を販売しているある企業は、季節商品を取り扱っていたため、繁忙期にはお客様からの問い合わせが集中し、負荷が大きくなっていました。そこで負荷を軽減させる方法を探していたところ、チャットボットの存在を知り、ECサイトに導入した結果、問い合わせ数を半減させることができました。
【成功のポイント】・トライアル時点で成果を実証
本ケースでは、チャットボット導入前にトライアルにて試験期間を設け、実際に問い合わせ件数の削減が可能なことを実証しました。試験期間中にはさまざまな調整や工夫を行った後で本番環境に移行し、本格導入したため、成果を見通すことができたのが大きな成功のポイントといえます。
・手厚いサポートの下、頻出する問い合わせを辞書に登録
チャットボットを始めるために必要なQ&Aを用意する段階では、サービス提供社からのサポートの下、そもそもどういう問い合わせが発生しているのかをピックアップし、頻出する問い合わせを辞書に登録し、はじめからお客様の意図した返答を返せるようにできたのも成功のポイントといえます。
事例2 採用ターゲットとの新たな接点作りに成功
あるIT企業は、新卒の採用活動においてタッチポイントを増やすことや知名度向上、業務負荷低減のためにチャットボットを導入した結果、学生の反応が良好となり、直接の面談では聞きづらい問い合わせをキャッチアップすることに成功しました。また直接のコミュニケーションが苦手な学生に対する有効なタッチポイントとして機能させることができました。
【成功のポイント】・ユーザビリティの良いチャットボットの選定
そもそも、選んだチャットボットの画面が見やすく操作性も良いことで、学生にとって使いやすい点が成功のポイントといえます。
・運営側の操作・作業が簡単なチャットボットの選定
運営側にとって、直感的な操作でストレスなく、設定画面上での設定変更やQ&Aの更新が可能な点も、導入や運用をスムーズに行えた理由の一つでした。
事例3 社内向けコールセンターの電話問い合わせが約90%から約50%に低減
ある企業の社内向けコールセンターを運用する部署では、コールセンターのオムニチャネル化や、利用者による自己解決型チャネル導入の必要性がありました。チャットボット導入により、従来の電話に加えたFAQやチャットボットを加えたオムニチャネル化を実現しました。さらに電話問い合わせ比率が90%から50%に低減し、自己解決型チャネル活用を定着させることに成功しました。
【成功のポイント】・チャットボットそのものが利用ユーザーにマッチ
本ケースでのチャットボットの主なユーザーは営業担当者であったため、移動中にスマートフォンから手軽に利用し自己解決できるなど、チャットボットというツールが利用状況や用途にマッチした点が大きな成功ポイントでした。
・事前にコールセンターでの回答精度磨き上げ
先にコールセンターで運用し、チャットボットの回答精度を徹底的に磨き上げてから社内公開したことも、成功のポイントでした。
・更新・運用が簡単なチャットボットの選定
チャットボットは、導入後もブラッシュアップしていく必要がありますが、簡単に操作できる更新・運用の楽なチャットボットを選んだことも成功の秘訣でした。
上記の事例のように、チャットボットの導入を成功させるためには、そもそも導入するチャットボット選びが重要になってきます。そこで成功のために必要なチャットボット選定時に気を付けるべきポイントをご紹介します。
自社の使用目的・ユーザーがマッチしているか
まずは自社が何のためにチャットボットを導入するのか、またどのようなユーザーがチャットボットを利用するのかを明確にし、それにマッチしたチャットボットを選ぶことが重要です。
Q&A設定が楽に行えるかどうか
自社にとって最適なチャットボットを選ぶと同時に調べたいのが、チャットボットに欠かせないQ&Aの設定等の前準備にかかる作業が簡単に行えるかどうかです。
前準備で手間取ってしまうと、運用開始が遅れてしまい、スムーズな導入が叶いません。またチャットボットは常にブラッシュアップをし、精度を高めていくことが大切ですが、その運用時も楽に作業ができるかどうかもポイントです。
トライアルが充実しているか
チャットボットサービスの中には、実際に自社の環境に導入し、試験的に運用を試せる「トライアル」を無料で提供するサービスもあります。そのトライアルを実施できるかどうかと同時に、成果が出るかどうかの実証ができるくらいの、長いトライアル期間があるかどうかも重要です。
手厚いサポートがあるか
チャットボットを導入するのが初めての場合、導入前や運用中にはさまざまな疑問が出てくるはずです。また成果を出す最短の道のりをたどるためにも、気軽に問い合わせができ、手取り足取り教えてくれる、サポートが手厚いサービスを選ぶのをおすすめします。
リコーが提供する「RICOH Chatbot Service」は、辞書型のチャットボットで問い合わせ対応業務に適しており、Q&Aの設定も使い慣れたExcelで行え、テンプレートを利用すればより簡単かつスピーディーに始められるチャットボットサービスです。
またトライアルは無料で30日間、じっくりと試すことができます。さらに、トライアルの時点から導入、運用まで手厚いサポートを行い、貴社のチャットボット導入成功のお手伝いをいたします。
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