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最終更新日:2025年11月17日

チャットボットの導入にかかる料金とは
~導入費用からランニングコストまで

近年、チャットボットが広く活用されるようになりました。チャットボットサービスの導入を考えている方は多いのではないでしょうか。実際に導入するとなると、重要となるのが料金です。本記事では、チャットボットサービスはどのくらいのコストで導入できるのか、また、料金の内訳はどのようになっているのかご紹介します。

チャットボット(Chatbot)とは?│初心者にもわかりやすく解説

1. チャットボットの料金の内訳

まずは、一般的なチャットボットの料金の内訳をご紹介します。主に、次の4つに分かれます。

1.初期費用(導入費用)

初期費用とは、導入時に1回だけかかる費用です。サービスごとに設定されており、サービスを提供する企業によって異なります。主に利用環境を構築するための費用であることが多いです。

2.月額費用(ランニングコスト)

月額費用は、いわゆるランニングコストです。毎月、チャットボットサービスを利用するのにかかる費用です。買い切りの場合は必要ありませんが、一般的にクラウドサービスであるため、クラウド利用料がかかることが多いです。
また、月額費用にサポート代が含まれていたり、AI型などの高性能のタイプだと「利用料」といった名目になっているケースもあります。

3.QA・シナリオ作成・初期学習費用

導入時には、初期費用と別途、チャットボットを設定するのに必要なQ&Aやシナリオを作成したり、AI型であれば初期学習を行ったりする費用がかかることがあります。しかしこれはオプションとして用意されていることが多く、自社で設定すれば特に費用はかからないこともあります。

4.運用サポート費用

運用サポート費用は、チャットボットサービスを利用中にサポートを受けるための費用です。月額費用に含まれていることも多いです。

5.その他のオプション・カスタマイズ費用

その他のオプションとして、有人チャットへの切り替え機能などを付ける場合には、費用が追加でかかることがあります。またデザインや機能を自社に合わせてカスタマイズする場合には、カスタマイズ費用がかかってきます。

2. チャットボットの料金相場

チャットボットサービスにかかる費用の内訳をお伝えしましたが、それぞれ、どのくらいの費用相場なのか気になることでしょう。しかし費用相場はチャットボットの種類によっても変わってきます。そこで、チャットボットサービスの主な種類であるAI非搭載型と搭載型の2種類それぞれの初期費用と月額費用の費用相場をご紹介します。

1.初期費用(導入費用)

●AI非搭載型

シナリオ型やルールベース型と呼ばれるAIが搭載されていないチャットボットの場合、初期費用は無料から数万円程度が相場です。

●AI搭載型

AI搭載型の場合には、およそ20万円から100万円まで相場に幅があります。一般的にAI非搭載型と比べて割高になります。

2.月額費用(ランニングコスト)

●AI非搭載型

AI非搭載型の月額費用の相場は、3~5万円程度となります。高性能のものだと月額10万円~30万円ほどの場合もあります。

●AI搭載型

AI搭載型については、月額費用の相場は10万円~30万円といわれます。カスタマイズする場合には、100万円ほどかかることもあるようです。

3. チャットボットの料金を左右する要素

チャットボットの料金は、単にAI搭載型かシナリオ型かだけでなく、様々な要素によって変動します。導入後に「想定外のコストがかかった」とならないよう、料金を左右する具体的な要因を比較検討することが重要です。

外部システムとの連携(API連携)

チャットボットを単なるFAQ回答マシンとしてではなく、業務プロセスに組み込む場合に重要です。例えば、CRM(顧客管理システム)や基幹システムと連携し、「自分の注文履歴を教えて」といった個別具体的な質問に対応させるには、API連携機能が不可欠です。この連携の柔軟性や連携できるシステム数によって、オプション料金や追加開発費用が発生します。

サポート体制とカスタマイズ

導入時のシナリオ作成支援、FAQデータの登録代行、運用開始後の分析・改善コンサルティングなど、提供されるサポートの手厚さも料金に影響します。手厚いサポートプランは、社内にリソースがない場合におすすめですが、コストは上がります。自社の目的とリソースを鑑みて、どこまでを自社で行い、どこからサポートを依頼するかを見極める必要があります。また、デザインや機能を独自に開発するカスタマイズの範囲によっても費用は変動します。

4. チャットボットの費用対効果を最大化するポイント

以下では、チャットボットに支払う料金以上の効果を引き出す、費用対効果を最大化するためのポイントを解説します。

チャットボットの利用率を高める導線設計とUI

チャットボットは、どれだけ回答の精度が高くても、ユーザーに見つけてもらえなければ使われず、費用対効果は得られません。まず、ユーザーが「質問したい」と思った瞬間にアクセスできる場所に設置することが重要です。Webサイトの右下固定表示が一般的ですが、導入の目的によっては「よくある質問」ページや「お問い合わせ」ページへの導線を強化することも有効です。

チャットボットを「育てる」運用体制の構築

チャットボットの費用対効果は、導入後の運用体制にかかっています。特にAI型は継続的な学習(チューニング)が精度の維持・向上に不可欠です。「回答できなかった質問」や「ユーザーが低評価を付けた回答」のログ(データ)を定期的にチェックし、回答の修正やFAQの追加登録を行う専任担当者(またはチーム)を明確に定めることが効果的です。

収集データの分析とサービス全体への活用

チャットボットに集まるデータは、「顧客のリアルな声(VOC)」の宝庫です。これを単に回答の精度を高める(FAQメンテナンス)ためだけに使用するのは非常にもったいないです。ユーザーが頻繁に尋ねる質問は、Webサイトの説明が不足している、あるいは製品・サービス自体が分かりにくい箇所である可能性を示しています。これらの質問内容を分析し、Webサイトの導線改善、商品説明の修正、さらには製品開発部門へのフィードバックとして活用していくことが重要になります。

5. チャットボットサービスの選び方

チャットボットサービスの費用相場をご紹介しましたが、種類によって、またサービスによって非常に幅があることがわかるでしょう。そのため、チャットボットサービス選ぶ際には、予算や導入規模にあったものであるのはもちろんのこと、用途に応じて必要な機能を検討してから、自社の体制にあった料金プランや種類を選ぶことが重要です。

また、チャットボットサービスを選ぶときには、どうしても高機能さに目が行きがちです。自社にとってもユーザーにとって機能が多いほうが有益なことが多いですが、運用における操作性や使いやすさも大事です。なぜなら運用負荷がかかることで、コストパフォーマンスが落ちてしまうためです。

その点、「RICOH Chatbot Service」は、コストパフォーマンス高く利用ができるチャットボットサービスです。誰でも簡単に使い慣れたExcelでQ&Aを設定でき、スピーディーに開始できます。またメンテナンスも簡単に行えるので、運用過多になるのを気にする場合には、とても適しています。また、手厚いサポートもあるため、スムーズな運用が可能です。

ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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6. チャットボットのトレンド情報

チャットボット市場は技術革新とともに急速に進化しています。特に近年は「料金」に関するトレンドも大きく変化しており、導入を検討する際は最新の動向を把握しておくことがおすすめです。

生成AI連携による高機能化とコスト

ChatGPTに代表される生成AIの登場は、チャットボットの開発と費用感に大きな影響を与えています。従来のAIが登録されたデータに基づいて回答するのに対し、生成AIは学習済みデータから新しい文章を生成して回答できます。これにより、従来は膨大なシナリオ開発やFAQ登録が必要だった複雑な対話も可能になり、回答の精度が飛躍的に向上しました。多くのチャットボットツールがAPI経由で生成AIと連携を始めており、月額料金に加え、AIの利用量に応じた従量課金制を採用するサービスが増えています。

特定領域特化型ツールの多様化

従来のカスタマーサポート用途に加え、特定の業務に特化したチャットボットツールが増加しています。例えば、社内ヘルプデスク専用、採用活動(リクルーティング)専用、InstagramなどのSNS対応専用などです。これらは特定業務に必要な機能やテンプレートが予め用意されているため、ゼロから開発するよりも導入コストを抑えられるメリットがあります。自社の目的に合う特化型ツールがないか比較検討するのも良いでしょう。

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