動画作成は「AIエージェント」に任せる時代へ。2026年の最新トレンドと活用事例
近年は、動画プロモーションが活性化する中で、SNS動画を効率的に作成したいと考える方は多いのではないでしょうか。近年はAIで自動作成する流れが広がる中、動画作成のさまざまな工程を支援・自動化するAIエージェントの活用が注目されています。
今回は、AIエージェントで動画作成を行う方法やメリット、トレンド、動画作成・活用例、おすすめの動画作成AIエージェントをご紹介します。

AIエージェント×動画作成とは?
AIエージェントの概要と、動画作成の仕組みと方法をご紹介します。
AIエージェントとは?
AIエージェントとは、複数のタスクを自律的に実行するAIシステムです。エージェントは「代理人」や「使いの者」という意味を持ち、人間の業務を支援する役割を担います。
従来のAIは、一部の業務の自動化にとどまっていました。一方でAIエージェントは、複数のタスクを連携して実行することで、より幅広い業務への活用が期待されています。
生成AIによる動画制作とAIエージェントによる動画作成の違い
近年、コンテンツを新たに生み出す生成AIを用いた動画作成が定着しつつありますが、さらにAIエージェントによって高度な動画作成を行う取り組みが進められています。
従来の生成AIは、個々の作業の自動化にとどまっていたところ、AIエージェントでは一つのゴールに向けて連携させるエージェント型ワークフローによる動画作成に進化しています。
AIエージェントで動画作成を行う方法
一般的に、AIエージェントで動画作成を行う流れは次のようになります。ここでは自社の商品をPRする動画を制作することを仮定して流れをご紹介します。
1.ユーザー(人)が、目的、商品概要、特長、魅力、写真の情報を入力する
2.AIエージェントがシナリオ(章立て・構成)を設計する
3.AIエージェントがビジュアルの演出を行う
4.AIエージェントがBGMを提案し追加する
5.AIエージェントが編集作業を行う
動画のカット編集やテロップや効果音の挿入、サムネイル作成などを行います。
6.AIエージェントが完成した動画の品質確認を行う
7.ユーザー(人)が動画のチェックを行う
【関連リンク】
AIエージェントとは?生成AIとの違いや特徴、活用例をご紹介

AIエージェントで動画作成するメリット
AIエージェントで動画を作成することにより、企業として次のメリットが期待できます。
業務効率化
AIエージェントを用いて動画を作成することで業務効率化につながります。その理由として、シナリオを考える必要がない点や、詳細なプロンプトによる指示およびシーン設定などが不要な点、簡単に量産可能な点などが挙げられます。
人件費・運用コスト削減
AIエージェントが人間の作業を代替することで、人件費を削減できるほか、ヒューマンエラーの削減や運用効率アップによるコスト削減を見込めます。
動画の質向上に専念できる
AIエージェントに動画作成の自動化を任せられるだけでなく、動画作成にまつわる多くの工程を代替できます。その結果、人は、コアな部分やリスク回避策に集中できます。スピーディーに検証を重ねられるため、ABテストも容易に行えます。動画制作のPDCAが高速化することで、より質の高い動画を制作できるでしょう。
ブランドの一貫した動画作成を実現
AIエージェントにブランドのロゴやカラー、コンセプトなどのデータを学習させた上で動画を制作します。その結果、ブランドの世界観を反映した動画を作成できます。また次回に作成する動画も同一のブランドの世界観を反映できるため、一貫した動画制作を実現できます。

【2026年最新】動画作成AIエージェントのトレンド
動画作成AIエージェントのトレンドをご紹介します。
マルチエージェント型
AIエージェントは自律的に動画作成の全工程を担うのはもちろんのこと、複数のAIエージェントが複数種類のタスクを連携しながら行うマルチエージェント化が進んでいます。AIエージェントがAIエージェントに対して指示を出しながら進めるなど、より高度化しています。
単なる自動化からROIの最大化の視点へのシフト
動画作成の自動化はすでに定着しつつあり、業務効率化を実現しています。今後は単なる業務効率化だけでなく、ROI(投資収益率)向上を重視する活用が進むと考えられています。
AIエージェントを導入することで、かかるコストを業務効率化や生産性向上によって回収することが目指されています。成功のためには、マーケティングシステムと連携させながら、継続的な効率化を進めることがポイントです。
目的・機能特化型の動画作成AIエージェント
動画作成AIエージェントのシステムは、目的や機能特化型などの個性があります。例えばYouTube長尺動画向け、ショート動画の量産向け、ブランド動画向けなどがあり、最適なシステムを選ぶことが有効です。

現場で使える!AIエージェントによる動画作成・活用例
AIエージェントを用いれば、現場で次のような動画作成が可能です。活用例をご紹介します。
ゲーム用トレーラーの制作
ピクセルアートのキャラクターの画像をアップロードするだけで、AIエージェントがゲームの世界観のビジュアルとシナリオを作成し、トレーラーを自動生成します。
SNS広告用ショート動画の量産
マーケティング担当者が、商品の画像や情報をアップロードしたり、ECサイトの商品URLを貼り付けたりするだけで、SNS用の商品動画広告を自動生成します。実際に動画制作を効率化し、広告運用の改善につなげている事例もあります。
SNSのショートドラマの生成
AIエージェントに台本やキャラクターをアップロードするだけで、キャラクターの特性などを深く理解し、SNSでのショートドラマを自動生成します。2Dや3D、実写などタッチを選ぶこともできます。実際に制作時間の大幅な削減を実現している例もあります。

AIエージェント機能を備えた動画作成ツール3選
おすすめのAIエージェント機能を備えた動画作成ツールを3つご紹介します。
Luma Dream Machine
テキストや画像といった要素を入力・アップロードするだけで、動画を自動生成します。ストーリーや背景、シーンなどを細かくプロンプト(指示文)で指定すると、高速に反映できます。高度なカメラワークを実現する機能もあり、映画のようなシーンを作り出すこともできます。
NoimosAI
マーケティング向けのAIエージェントツールです。InstagramなどのSNS運用を自動化する機能が搭載されており、動画生成も容易に行えます。過去のデータや市場トレンドなどを分析し、既存の素材やストック動画を組み合わせたショート動画を効率的に自動作成できます。
Runway
最新の生成AIモデルを利用して、テキストや画像から高品質な動画を生成できるAIツールです。
「Runway Agent」というエージェント機能を用いれば、チャット形式でユーザーが指示を出すだけで映像を組み立てることができます。プロモーション動画やコンセプトムービーなどの制作に活用されています。

まとめ
AIを用いた動画制作は、ただ制作を自動化するだけでなく、AIエージェントにより工程全体を自動化することが注目されています。目的などに応じて最適なシステムを選びましょう。
AIエージェントの活用領域は動画制作に限りません。マーケティング、顧客対応、社内ナレッジ活用など、さまざまな業務で導入が進んでいます。
リコーは、社内データを横断活用するRAG型AIエージェント「RICOH デジタルバディ」をご提供しております。
「RICOH デジタルバディ」は社内資料をアップロードするだけですぐに社内ナレッジをチャット形式で引き出せる手軽さが特徴です。そして、マルチモーダルRAG*を搭載しており、文書内のテキストはもちろん、図面・グラフ・表・写真もAIが読み取り検索・回答するのも特徴です。(現時点では動画作成はできません)
*RAGは生成AIと検索機能を組み合わせた技術。マルチモーダルRAGは、テキスト、画像、表、グラフ、図、フローチャートなどのさまざまな形式が混在しているデータを検索・参照し、それらをもとに回答を生成する技術。
部署ごとの権限設定などセキュリティ機能も備えており、AIエージェントが現場の業務効率化を強力にサポートいたします。









